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フィギュア

「王者の威厳を見せた」「歴史に永遠に残る運命」羽生結弦の圧巻演技に海外メディアも酔いしれる!

THE DIGEST編集部

2020.12.27

復帰戦で見事に優勝を果たした羽生には、世界中から称賛の声が届いている。写真:長田洋平/アフロスポーツ

復帰戦で見事に優勝を果たした羽生には、世界中から称賛の声が届いている。写真:長田洋平/アフロスポーツ

 長野市のビッグハットで開催中の全日本フィギュアスケート選手権は12月26日、男子フリーが行なわれ、ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(ANA)が215.83点、合計319.36点をマークし、5年ぶり5度目の優勝を飾った。

【PHOTO】日本のアイス・プリンス!羽生結弦のシニアデビューから現在をプレイバック!

 新プログラムで臨んだオリンピック連覇中の絶対王者は、演目『天と地と』で大河ドラマの荘厳な音楽に乗って氷上を舞い、冒頭の4回転ループを皮切りに、4回転サルコー、トリプルアクセル+2回転トゥループ、3回転ループと立て続けに着氷する安定ぶりを見せ、後半も4回転トゥループのコンビネーションなど、精度の高いジャンプを次々に成功させた。

 王者の貫録を見せつけた羽生。コロナ禍の影響で拠点のカナダに渡れず、単独での練習を余儀なくされた他、喘息にも苦しめられるなど厳しい状況に置かれた試練の1年を明るく締めくくる完璧な演技は、世界中の見る者に深い感銘を与えたようだ。

 アメリカ3大ネットワークのひとつ『NBC』は「引退も考えていた羽生が5度目の全日本タイトル獲得」と報じ、現役時代で最も長いブランクを経ての最初の大会だったこと、その間の心の迷いを羽生自身のコメントとともに伝え、4連覇(2012~15)以来の優勝で宇野昌磨の連覇(4)を止め、高橋大輔に優勝回数で並んだことを綴った。
 
 そして同メディアでコメンテーターを務めるニック・マッカーベル氏は、自身のSNSに「羽生は何か月も彼のチームと離れていた後、この週末に信じられないハートの強さを見せた」と投稿している。

 また、フランスの通信社『AFP』が「見事なカムバック」と、その満点演技での復活劇を称賛すれば、アメリカのスポーツ専門局『Eurosport』は「並外れた勝利」と題した記事で、「王者の威厳を見せた」「歴史上最も偉大なスケーターが5度目の優勝」と綴り、さらに以下のようにも賛辞を送った。

「五輪のマルチ王者によるシンプルに優れたプログラムは、すでにエクセレントなレベルにあり、この競技の歴史に永遠に残る運命にある」

 世界中のファンからも、SNSを通して「想像以上の出来だった」「おかえりなさい、ユヅル!」「なんと美しい!」「傑出したスケーター」「うっとりする」「最高のクリスマスプレゼントだ」「もっと高い得点をつけられてもいいはず」「やはり天才!」「コロナ対策で観客は拍手だけだったけど、歓声が許される環境でもう一度見たい」など、実に多くの声が寄せられた。

 多くの人々が待ちわびた復帰戦での圧巻のパフォーマンスで話題を独占した羽生。威光を放ち続ける26歳への世界の注目度と期待度は、再び急上昇している。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】羽生結弦、復帰戦で貫禄のV!日本スケート連盟が公開したSP後のインタビュー映像
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