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「たくさんの人に感謝したい」石川佳純が涙の女王返り咲き!伊藤美誠との激戦を制す【卓球全日本】

THE DIGEST編集部

2021.01.17

伊藤との激戦を制し、5年ぶり5度目の全日本優勝を飾った石川。(C)Getty Images

 1月17日、大阪市・丸善インテックアリーナ大阪にて『全日本卓球選手権』の女子シングルス決勝が行なわれ、過去4度優勝の石川佳純が伊藤美誠にゲームカウント4-3で勝利。5年ぶり5度目の優勝を果たした。

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 この日、石川は午前に行なわれた準決勝で16歳の木原美悠を4-2で、伊藤は昨年女王の早田ひなを4-3で下しての勝ち上がり。それぞれ東京五輪の女子シングルス代表に内定している二人による決勝カードとなった。

 第1ゲームは序盤からラリーの主導権を握った伊藤が先取し、第2ゲームは石川が奪い返す。続く第3、4ゲームは伊藤が勝負所で果敢に攻め、優勝へリーチを掛けた。しかし、デュースへもつれ込んだ第5ゲームを石川が奪うと、その勢いで第6ゲームも連取し、決着は最終ゲームへ。最後は石川が9-9から2本のスマッシュを打ち抜いてゲームセット。4-11、11-7、7-11、7-11、12-10、11-5、11-9の激戦を制し、両手でガッツポーズを見せた。
 
 試合後、石川は「決勝まで進めて伊藤選手と久しぶりの対戦で、今日は胸を借りて戦おうと思っていた」と語り、「リードされたときも最後まで諦めずに頑張ろうというのを最初から決めていたので、それができてすごく嬉しいです」と歓喜のコメント。

 続けて「苦しい試合になることは最初から分かっていた」としたうえで、「諦めずにというのを途中から自分に言い聞かせてプレーすることを心がけて『もっと思いっきりやりなよ』と自分に言い聞かせました」と試合中の心境を振り返っている。

 スピーチの途中では、涙ぐみながら「嬉しいです。たくさんの人に感謝したいです」と語った石川。今年開催予定の東京五輪に向けては「恥ずかしくないように五輪までしっかりと自分の出来る事を準備して、最高のプレーができるようにさらに頑張っていきたいと思います」と意気込みを語った。

構成●THE DIGEST編集部