現地時間1月17日、ラスベガスのオーリンズ・アリーナで開催した全米選手権が、大会4日目を迎え、男子のフリースケーティングが行なわれた。
前日の男子シングル、ショートプログラム(SP)で首位に立ったネイサン・チェンは、第15番滑走で登場。4回転ジャンプを5本組み込んだ構成で演技し、うち4本を成功。結果、フリー208・36点、総合322・28点で優勝。同大会5連覇を達成している。
米スポーツ専門局『NBC Sports』によれば、5連覇は五輪連覇を成し遂げたアメリカのレジェンド・スケーター、ディック・バトン氏以来71年ぶりの快挙。同局は「チェンは五輪のレジェンドと肩を並べた」と報じた。
「21歳のフィギュアスケーターは、快挙について『信じられない』と言い、『アメリカのすべのスケーターにインスピレーションを与えてきたバトン氏の足跡をたどることができ、光栄に思っている』と語った。確かにこの日、彼は最初のジャンプ(4回転ルッツ)でミスし、『少し臆病になってしまった』と悔しさを滲ませた。だが、5度にわたって大会を制覇したことは、疑いようのない快挙だ」
また、フランス・メディア『OUSET France』は「輝かしい歴史に名乗りを上げた」と伝え、英大手紙『The Guardian』も「ネイサン・チェンが5度目の全米制覇を成し遂げた!」と大々的に報じている。
【フィギュア全米選手権PHOTO】チェンが全米選手権5連覇の偉業達成!アメリカ男子の頂上決戦を厳選写真でピックアップ!
また、この大会の上位3名には3月末にスウェーデンのストックホルムで開催予定となっている世界選手権への出場資格が与えられる。
チェンは試合後のプレスカンファレンスで「ワールドについて語るには早すぎる」とコメントしたが、世界選手権が開催されれば、世界のトップを争うライバル、羽生結弦と対峙することになる。
「今回大会をともにした国内大会のスケーターであっても、ユヅル(羽生結弦)との対戦であっても、僕は僕自身がコントロールできないことよりも、自分が力を出し切ることに集中したい」(チェン)
そして、来年に控える北京冬季五輪については、このように述べたという。
「平昌五輪ではうまくいかなかったし、僕にとっての最悪の恐怖が現実のものになってしまった。ワールドも開催が分からないし、五輪への切符もどうなるか分からない。出られるならもちろん勝利を目指すし、勝ちたい。
ただ、もし(2022年の金メダルが)実現しなかったとしても、僕自身のアイデンティティや価値がすべてなくなってしまうわけではない。五輪でタイトルを獲るかどうかだけが、僕を定義するものではないと思う」
ちなみにチェンは、この日に身に着けていた黒い衣装について問われると、「(振り付け担当の)シェイリーン・ボーンがクローゼットから出してきたもの。ご存じの通り、手をかけているよ」とジョークで対応。そして「この大会が開催できたことに全ての関係者に感謝したい」とも語った。無観客ではあったが、厳しい状況下で開催されたコンペティションを楽しむことができたようだ。
構成●THE DIGEST編集部
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前日の男子シングル、ショートプログラム(SP)で首位に立ったネイサン・チェンは、第15番滑走で登場。4回転ジャンプを5本組み込んだ構成で演技し、うち4本を成功。結果、フリー208・36点、総合322・28点で優勝。同大会5連覇を達成している。
米スポーツ専門局『NBC Sports』によれば、5連覇は五輪連覇を成し遂げたアメリカのレジェンド・スケーター、ディック・バトン氏以来71年ぶりの快挙。同局は「チェンは五輪のレジェンドと肩を並べた」と報じた。
「21歳のフィギュアスケーターは、快挙について『信じられない』と言い、『アメリカのすべのスケーターにインスピレーションを与えてきたバトン氏の足跡をたどることができ、光栄に思っている』と語った。確かにこの日、彼は最初のジャンプ(4回転ルッツ)でミスし、『少し臆病になってしまった』と悔しさを滲ませた。だが、5度にわたって大会を制覇したことは、疑いようのない快挙だ」
また、フランス・メディア『OUSET France』は「輝かしい歴史に名乗りを上げた」と伝え、英大手紙『The Guardian』も「ネイサン・チェンが5度目の全米制覇を成し遂げた!」と大々的に報じている。
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また、この大会の上位3名には3月末にスウェーデンのストックホルムで開催予定となっている世界選手権への出場資格が与えられる。
チェンは試合後のプレスカンファレンスで「ワールドについて語るには早すぎる」とコメントしたが、世界選手権が開催されれば、世界のトップを争うライバル、羽生結弦と対峙することになる。
「今回大会をともにした国内大会のスケーターであっても、ユヅル(羽生結弦)との対戦であっても、僕は僕自身がコントロールできないことよりも、自分が力を出し切ることに集中したい」(チェン)
そして、来年に控える北京冬季五輪については、このように述べたという。
「平昌五輪ではうまくいかなかったし、僕にとっての最悪の恐怖が現実のものになってしまった。ワールドも開催が分からないし、五輪への切符もどうなるか分からない。出られるならもちろん勝利を目指すし、勝ちたい。
ただ、もし(2022年の金メダルが)実現しなかったとしても、僕自身のアイデンティティや価値がすべてなくなってしまうわけではない。五輪でタイトルを獲るかどうかだけが、僕を定義するものではないと思う」
ちなみにチェンは、この日に身に着けていた黒い衣装について問われると、「(振り付け担当の)シェイリーン・ボーンがクローゼットから出してきたもの。ご存じの通り、手をかけているよ」とジョークで対応。そして「この大会が開催できたことに全ての関係者に感謝したい」とも語った。無観客ではあったが、厳しい状況下で開催されたコンペティションを楽しむことができたようだ。
構成●THE DIGEST編集部
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