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マラソン・駅伝

「なんて超人だ!」「歴史的偉業」キプチョゲのマラソン“2時間切り”達成に世界中から驚嘆の声!

2019.10.12

非公式ながらとんでもない記録を打ち立てたキプチョゲ。東京五輪ではどんな走りを見せてくれるのか。(C)REUTERS/AFLO

非公式ながらとんでもない記録を打ち立てたキプチョゲ。東京五輪ではどんな走りを見せてくれるのか。(C)REUTERS/AFLO

 ついにケニアの国民的英雄が、金字塔を打ち立てた。

 現地10月12日にオーストリア・ウイーンで開催されたのは、マラソン42.195kmの特別レース。2016年のリオ五輪金メダリストで、2分1分29秒の世界記録を持つエリウド・キプチョゲのために用意され、人類史上初の“2時間切り”を狙ったトライアルだ。

 実に7人のペースメーカーを引き連れて高速ランを維持させ、水分補給も並走するライダーが手渡すなど通常のマラソンでは考えられない手厚いサポート。40kmを超えてミッション達成を確信したキプチョゲは、沿道を埋め尽くした観衆に向かって何度もガッツポーズを繰り返し、歓喜のゴールテープを切った。

 タイムは驚きの1時間59分40秒。非公式記録ながら人類が初めてマラソンで2時間を切った事実に変わりはなく、世界中から賛辞の声が寄せられている。英公共放送『BBC』は「ついにケニアの英雄がやってのけた。歴史的な偉業だ」と称え、レースを実況した欧州ネットワーク『EUROSPORT』の実況アナは、「なんて超人だ! 信じられない記録を打ち立てた」と絶叫した。サッカー日本代表MF本田圭佑も「Congratulations !(おめでとう)」と祝辞を贈っている。
 キプチョゲはレース後に自身のツイッターを更新。「今日僕たちは、月に言って地球に戻ってきた! 世界中からもらったみんなのサポートに対して、言葉でどう感謝を示せばいいのか分からないくらいだ。こんな機会を与えてくれて本当にありがとう! アサンテ!(スワヒリ語でありがとう)」と綴った。

 現在34歳で、脂が乗り切っているキプチョゲ。金メダル候補の最右翼として臨む来年の東京五輪ではどんな走りを、そしてどんな記録を打ち立てるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
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