ゴルフ

「パットが緩んでいた」と我慢のゴルフが続く原英莉花。浮上のカギは“パー5をどう攻めるか”

山西英希

2021.03.06

昨年は国内メジャー2勝を挙げた原。今大会は首位と7打差で決勝ラウンドに進んだ。(C)Getty Images

 今年のJLPGAツアー初戦『ダイキンオーキッドレディス』は2日目が終了。前日は2バーディ・2ボギーのパープレーで37位タイと出遅れていた原英莉花だが、この日は4バーディ・1ボギーの「69」で回り、通算3アンダーの18位タイでフィニッシュした。

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 初日ほどではなかったにしろ、原にとってはイライラが募るラウンドだったのではないか。

 インコースからスタートした第2ラウンドは、11番パー5で幸先良くバーディ。16番パー3ではグリーンを外したものの、難しいアプローチを沈めてようやく2つ目のバーディを奪った。さらに17番パー4ではピン左2メートルを沈めて連続バーディとし、続く18番もパー5ということを考えれば、飛ばし屋の原が3連続バーディを奪うチャンスは十分にあると思われた。

 ティショットを右のラフに落とした中でも果敢に2オンを狙った原。しかし、当たりが薄く、グリーン右サイドのバンカーにつかまってしまう。結局、ピンまで距離があったこともあり、バンカーショットを寄せ切れずに2パットのパーに終わる。攻めた結果とはいえ、いい流れに傾きかけていただけに悔しいパーセーブとなった。
 
 後半のハーフをパープレーで回り、3アンダーのまま2日目を終えた原だが、スコアが伸びない原因の一つにパー5がある。

 今大会でバーディを奪ったのは11番のひとつのみ。しかも、この日は7番で3パットのボギーを叩いたため、パー5だけを見ると1バーディ、1ボギーとひとつも貯金を作ることができていないのだ。

 現在賞金ランキングで3位につけているように、原が昨年躍進したのは、パー5での平均スコアを上げたことにある。2019年の4・81(25位)から昨年は4・72(5位)に改善させたのだ。攻めるところは攻め、刻むところは刻んだ結果だろう。残り2日間で上位に食い込むには、パー5をどのように攻めるかがカギを握る。

 また、この日は32パットとグリーンにも苦しめられた。初日から「スライスラインは気持ちよく打てるんですけど、フックラインになると立ちにくいなと感じながらラウンドしていました」と語る。「それが原因で大事なパーパットやバーディパットが緩んでいたと思います」と反省を口にしたが、ラウンド後の練習で上手く修正できなかったようだ。
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フェアウェイキープ&パーオン率は2日目で向上