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「アイドルと戦えるんだ、最高さ!」ネイサン・チェンが羽生結弦との“直接対決”に熱き想いを吐露!「再会が楽しみ」

THE DIGEST編集部

2021.03.13

1年4か月ぶりの直接対決に臨む羽生(左)とチェン(右)。(C)AFLO、Getty Images

 スウェーデン・ストックホルムで3月24日に開幕する「世界フィギュアスケート選手権」。男子シングルでファンが胸を躍らせているのが、この極上対決の復活だ。

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 五輪連覇中の羽生結弦と、平昌五輪以降に無敗を続けているネイサン・チェン。男子フィギュアスケート界を牽引する日米の両王者が、2019年12月のグランプリファイナル以来、1年4か月ぶりにリンク上で顔を合わせるのだ。

 公式専門メディア『Olympic Channel』は、現地時間11日にチェンが開いたオンライン会見の模様をレポート。そのなかで、羽生について次のように述べている。

「彼はまさにベンチマークというか、スケート競技がどのように見えるのかの基準点だよ。過去何年も何年もずっとそうだった。自分が成長する過程で憧れてきたアイドルと対戦できるんだ。僕にとっては光栄で、これ以上にない最高なことさ」
 
 両者ともに、コロナ禍でイレギュラーな状況が続く今シーズンは、数多の困難に直面した。羽生は練習拠点のカナダに戻ることができず、指導を受けるはずのブライアン・オーサー氏がそばにいないなか、ひとり黙々と練習に打ち込むしかなかった。

 それでも昨年末に5度目の全日本王者となった羽生に対して、チェンは「伝統的なトレーニングベースを使えなかったんだ。どれだけ難しかっただろう。にもかかわらず、彼はあのように美しくまとまったパフォーマンスを見せてくれた。信じられないほど素晴らしいことだよ」と賛辞を贈った。

 さらに演技の印象については「彼はなにひとつ失っていないと思う。むしろ、さらに進化している。まさにそれが彼の素晴らしいところだね」と評し、「彼に再会するのが楽しみ。ずっと会っていないからね。彼との対戦はいつだって誇らしいものなんだ」と想いを馳せた。

 互いが互いを認め合う間柄だ。これまでの対戦成績は4勝4敗の五分で、世界選手権は来年開催される北京冬季五輪の出場枠も懸かる。はたして至高のバトルはいかなる展開を迎えるのか。世界中のファンが、二大スーパースターの競演を心待ちにしている。

構成●THE DIGEST編集部