格闘技・プロレス

「タナはもうオッサンだ」棚橋撃破のジェイが“エース”に皮肉!飯伏に「二冠復活」を大胆アピール【新日本NJC】

どら増田

2021.03.16

棚橋(右)に押し込められながらも、必殺のブレードランナーを突き刺したジェイ(左)がNJC制覇へ突き進んでいる。 写真:徳原隆元

 新日本プロレスは3月15日、後楽園ホール大会を開催。春の最強戦士決定トーナメント『ニュージャパンカップ2021』(NJC)も熱を帯びた。

 この日のメインイベントは『NJC』2回戦、NEVER無差別級王者の棚橋弘至とジェイ・ホワイトの対決だ。試合はシードの前者が序盤から巧みなインサイドワークを見せたのに対し、苛立った後者が得意のラフファイトを軸に反撃に出る展開となった。

 佳境に入ってからも優勢に立っていた棚橋は徹底したヒザ狙いでジェイを攻め立てると、介入しようとした外道もロープ越しのドラゴンスクリューで排除。そして、棚橋はジェイにもドラゴンスクリューを見舞おうと体勢に入った時だった。ジェイが踏ん張ってこらえると、一瞬の隙を突いて必殺のブレードランナーを炸裂し、逆転のフォール勝ちを収めたのだ。

 なんとも呆気ない幕切れとなってしまった試合後、ジェイは「俺がこの"NEW Jay-PAN CUP"を制覇する!」と咆哮。さらにIWGP世界ヘビー級王者の飯伏幸太に対し、「オマエのニューベルトを獲った上で、俺と棚橋の名前が刻まれた2本のベルトを復活させる」と再び二冠に戻す考えを明らかにした。

 ヤングライオンのゲイブリエル・キッドと上村優也に抱えられながらインタビューブースに登場したジェイは、「落とすなよ! もっと力をつけなきゃダメだ。これもトレーニングのひとつだからな!お前たちが俺から教わることはたくさんあるぞ」と余裕を見せつつ、「タナはもう残りの短いオッサンだ」と"エース"を皮肉った。

【PHOTO】『NEW JAPAN CUP 2021』内藤、オカダ、そして棚橋も敗退。波乱含みの大会制覇をジェイ・ホワイトが高らかに宣言
「タナ、4月4日の『SAKURA GENESIS』が終わったあと、お前は俺に感謝してもしきれないくらいの気持ちになるだろう。俺はベルトをもう1度、IWGPヘビー級とインターコンチネンタルの2本に戻す。必要なら、俺から直々にスガバヤシさんにお願いする。

 飯伏の提案はすんなり受け入れたんだから、俺の提案も受け入れられないとおかしいよな。それから、タナ、NEVERのベルトも忘れず、俺にくれよ。次こそリングに寝そべれば、恥をかくことなく俺が、"ちょっくら"終わらせてやる」

 一方、辛くも敗れたNEVER王者の棚橋は床にうつぶせになりながら、「あー、クソー! 頼りにならんな! 頼りにならんな、どこぞのエースは!」と苛立った様子で、さらに叫んだ。

「まだだーっ! まだ! 諦めない! 『NEW JAPAN CUP』は負けたけど、諦めない! そうやって生きてきたから! NEVER GIVE UP……」

 なお、棚橋との接戦を制したジェイは、18日のツインメッセ静岡 北館大会で行なわれる準々決勝でデビッド・フィンレーと対戦する。

◆新日本プロレス◆
『ニュージャパンカップ2021』
2021年3月15日
東京・後楽園ホール
観衆 532人
▼『ニュージャパンカップ2021』2回戦(時間無制限1本勝負)
●棚橋弘至(19分54秒 片エビ固め)ジェイ・ホワイト○
※ブレードランナー
※ジェイが準々決勝進出。

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文●どら増田