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石川祐希のミラノ、ストレート負けで悲願の4強入りならず。欧州大会出場権を争う5位決定戦へ

THE DIGEST編集部

2021.03.22

先発出場した石川はこの日8得点。敵地でペルージャにストレート負けを喫した。(C)Powervolley Milnano

先発出場した石川はこの日8得点。敵地でペルージャにストレート負けを喫した。(C)Powervolley Milnano

 現地3月22日、イタリアの男子バレーボール、セリエAの2020-21シーズンのプレーオフ準々決勝第3戦が行なわれ、日本代表の石川祐希が所属するパワーバレー・ミラノがシル・セーフティ・ペルージャと敵地で対戦。セットカウント3-0(25-14、25-23、25-22)で敗れ、準決勝進出を逃した。

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 1勝1敗で迎えた最終戦で、ミラノは第1、2戦に続き石川を先発起用。第1セット序盤から3点のビハインドを負うとロベルト・ピアッツァ監督がすぐさまタイムアウトをとる。

 直後に石川のバックアタックが決まり反撃に転じかけるが、ペルージャが2連続ブロックと続けざまのエースで阻止。以降、レセプションで安定感を欠いた石川とミドルブロッカーの主将マッテオ・ピアノをベンチに下げて2枚替えを試みるが、状況を打開できずに大差で1セット目を奪われた。

 第2セットは、コートに戻った石川が空いたスペースを見極めた攻撃やブロックで得点。終盤にはエースでリードを2点に広げる活躍を見せる。しかし、一進一退の展開が続いた後、ミラノは最終局面でレセプションのミスが続き逆転でこのセットも落としてしまう。
 
 一矢報いたいミラノは第3セットで中盤にリードを奪うが、いつもなら決まる攻撃がペルージャの好守に阻まれる。さらに強力なサーブに苦戦を強いられ、あっという間に形勢が逆転。終盤に石川がブロックを巧みにかわしたレフトからのストレートで奮闘するも、最後はこの日大当たりのタイス・テルホースト(オランダ)に19得点目を叩き込まれて試合終了となった。

 石川は8得点(アタック6、ブロック1、エース1)に終わり、ミラノの二桁得点は14得点を挙げたティーネ・ウルナウトだけに留まった。

 第1、2戦でペルージャを追い詰めて悲願のベスト4入りまであと1歩だったミラノ。ペルージャは直近のチャンピオンズリーグ準決勝ファーストレグで、コッパイタリア決勝でも敗れた同胞イタス・トレンティーノにストレート負けを喫しており、万全ではなかった。ミラノにもチャンスはあったのだが、強豪のプライドの前に屈する形となった。

 準々決勝敗退となったミラノは、欧州大会出場権の獲得を争う5位決定戦へ進む。日本時間3月29日から8チーム(レギュラーシーズン最下位とプレーオフ予選/準々決勝の敗退チーム)でリーグ戦を行ない、上位4チームが準決勝へ進出するノックダウン方式だ。

 その前にミラノは、日本時間25日午前0時から行なわれるCEVチャレンジ・カップ決勝セカンドレグ(アウェー)で、トルコ王者ジラート・バンカス・アンカラと優勝をかけて対戦する。

 ファーストレグをフルセットの末に逆転で制した勢いとプレーオフでの悔しさを糧に、石川が最高のパフォーマンスでチーム初の快挙をもたらしてくれることを大いに期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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