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2015年ラグビーW杯、日本代表に歴史的な瞬間を導いた立役者、エディー・ジョーンズという人物とは?

THE DIGEST編集部

2019.10.20

エディー・ジョーンズが生きてきた人生に迫る一冊となっている

エディー・ジョーンズが生きてきた人生に迫る一冊となっている

 4年前のラグビーW杯——。
 
 南アフリカ代表を相手に、ロスタイムのラストプレーで劇的な逆転というドラマチックな勝利を掴んだ日本代表の勇敢な戦士たち。当時、ヘッドコーチを務めていたのがエディー・ジョーンズである。

 彼は、半年前からこの南アフリカ戦に照準を合わせてきた。逆算してメニューを組み立て、選手たちに落とし込み、入念な準備によって、歴史的な勝利を創り出した。


 その後、日本代表は、スコットランド戦では後半に崩れて大敗するも、サモア戦、アメリカ戦にも勝利する。そして、予選プールで3勝1敗としたにもかかわらず、準々決勝には進めず、エディー・ジャパンの幕は閉じた。

 決勝トーナメント進出を逃したとはいえ、結果を残し、大きな自信を掴んだブレイブブロッサム。2015年大会の日本代表が大健闘を見せた大きな理由は、W杯という大会自体を熟知していただけでなく、日本のラグビーをよく知るエディー・ジョーンズの経歴にある。

 日本人とオーストラリア人のハーフとして生まれ、闊達な少年時代を過ごし、エネルギッシュな選手として活躍。そしてオーストラリア、南アフリカ、日本の代表監督や、テクニカルアドバイザーを務める中、数々の栄光と挫折を経験したのち、2019年秋、彼はイングランド代表を率いて自身4度目のW杯に挑んでいる——。
 そんなエディー・ジョーンズの半生を綴る一冊が『エディー・ジョーンズ 異端の指揮官』だ。彼のその明晰な頭脳、ハードワーク、リーダーシップはどのようにして育まれたのか。ラグビーファンならずとも、読む者すべての人生観を揺さぶる、リーダーオブリーダーの評伝である。

●PROFILE●
エディー・ジョーンズ
生年月日/1960年1月30日
出身地/タスマニア州バーニー(オーストラリア国籍)
現役時代のポジション/フッカー

主なコーチングキャリアと戦果
■オーストラリア代表監督
 03年ワールドカップ準優勝
■南アフリカ代表テクニカルアドバイザー
 07年ワールドカップ優勝
■サントリーサンゴリアスGM兼監督
 10-11シーズン/日本選手権優勝
 11-12シーズン/日本選手権とトップリーグの2冠達成
■日本代表監督
 15年ワールドカップ1大会3勝(史上初)

エディー・ジョーンズ 異端の指揮官(単行本)
著/マイク・コールマン、翻訳/高橋紹子
発行/2019年10月4日
価格/2,200円(本体)
発行元/東洋館出版社

構成●THE DIGEST編集部

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