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角田裕毅、FP2で同僚を上回る7位の好タイム!レッドブル総帥は「将来への良い兆候」、蘭メディアは「完璧な初日」と称賛!

THE DIGEST編集部

2021.03.27

角田は「FP2でのラップは、完璧ではなかったものの、良かったと思います」とこの日の走りを振り返った。(C)Getty Images

角田は「FP2でのラップは、完璧ではなかったものの、良かったと思います」とこの日の走りを振り返った。(C)Getty Images

 2021年F1世界選手権の第1戦バーレーン・グランプリが開幕。3月26日には、バーレーン・インターナショナルサーキットで初日のフリー走行が行なわれた。

 午前と午後で1時間ずつのフリープラクティス(FP)で、いずれもトップタイムを計測したのはレッドブルのマック・フェルスタッペンで、プレシーズンテストで見せた速さを、本番の舞台でもさっそく発揮してみせた。

 そのレッドブルと同じホンダのパワーユニットを積むアルファタウリで、今季よりF1にデビューする角田裕毅は、1回目のフリー走行(FP1)では1分33秒329で14位。トラフィックでタイムアタックを台無しにされた際には、思わず無線で「F」で始まるスラングを口走ったところを国際映像で公開されて話題にもなった。

 トップから2秒近く、チームメイトのピエール・ガスリーにも1秒以上離された初のフリー走行となったが、2回目(FP2)では計測時には2番手となる1分31秒294を弾き出し、最終的に7位につけ、首位フェルスタッペンとは0.447秒差、そしてガスリー(1分31秒483で9位)やレッドブルのセルジオ・ペレス(1分31秒503で10位)を上回った。
 
 初日を終えた角田は、無線の一件について「去年までは走行中に汚い言葉を口走ることで精神を乱し、集中力を失ってしまっていました。だから毎セッション、冷静でいようと心がけていましたが、FP1では感情的になりすぎました。結果、あまり良い結果も残せませんでした」と説明。続けて、2回目の走行、そして今後の意気込みを次のように語った。

「FP2でのラップは、完璧ではなかったものの、良かったと思います。1回目に比べれば、全体のパフォーマンスも向上したし、個人的にも、チームとしても前進できました」

「予選での目標は、もちろんQ3に進むことです。トップ7か8に入ることができれば、とても素晴らしいですね。とにかく、可能な限り良いパフォーマンスを発揮して、チームメイトを上回ることに集中したいと思います」

 このようにキャリアの記念すべき1日を終えたルーキーを、レッドブルの責任者ヘルムート・マルコは「角田には5セットのタイヤを用意したが、セットごとに速さを増していった。これは、マックス(フェルスタッペン)でもできなかったことだ。今日の角田のドライビングは、将来への良い兆候を示すものだった」と評価した(オーストリアの放送局『ServusTV』より)。

 FP2ではメカニカルな問題を抱えて早めに走行を切り上げるなどマシンは改善点を残し、角田も「まだたくさんのことを学んでいます」とコメント。このように、ソフト、ハードともに十分な伸びしろを残して終えた初日について、オランダの専門メディア『RN365』は「完璧。それが角田のF1初日を表わす言葉だ。プラクティスでの彼は見る者に強い印象を与え、ガスリーよりも速かった」と報じている。

 ここまで、ことあるごとに人々を驚かせ、高評価を受けてきた20歳の日本人は、初の予選、そして決勝レースでも、それを繰り返すことができるか。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】フリープラクティスで全体7位の好タイム!角田裕毅のオンボード映像をチェック
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