４月11日、国内女子ツアー『富士フイルム・スタジオアリス女子オープン』（兵庫県・花屋敷ゴルフ倶楽部よかわコース）の全日程が終了。首位で最終日を迎えた稲見萌寧は、小祝さくらとのプレーオフを制し、前週の『ヤマハレディースオープン葛城』に続く“２週連続優勝”を飾った。

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　予選ラウンド２日間を「72」「69」で回った稲見はこの日、出だしの２番でバーディを先行。その後は９連続パー、12番でボギーと我慢の展開が続く。しかし15番からは３連続バーディで単独首位へ浮上し、最終18番でボギーを叩いたものの、通算５アンダーで並んだ小祝とのプレーオフへ突入。その２ホール目を決着をつけ、昨年と統合された今シーズンでは４勝目、通算では５勝目を手にした。
  　リモート会見では「２週連続優勝できて本当に嬉しい。勝ったときは２週連続っていうのを忘れていて、その後に先週も優勝していたんだと改めて嬉しさを実感しました」と笑顔でコメント。日没順延の影響で前日は28ホールをプレーしたということもあり、「疲れはピークを通り越しました（笑）」と正直な心境を明かしている。

　今年に入って６戦３勝と絶好調の稲見だが、この結果は「全く想像できなかった」という。今回の優勝で賞金ランキングは４位へ浮上し、賞金女王への期待も高まるが、本人は「賞金女王というのは最後の最後まで常に上位にいないと厳しいと思っているので、そこを目標にする前に一試合一試合を頑張って結果的に１位になれたら嬉しいという考え方です」と冷静に前を向いた。

　今後に向けては「まだまだたくさんの試合数があると思うんですけど、肉体的な疲労が大きいので１年間戦える体に戻して、また上位で戦えるように頑張りたい」と意気込んだ稲見。次戦は、16日より熊本県で３日間にわたって開催される『KKT杯バンテリンレディスオープン』に出場を予定している。

構成●THE DIGEST編集部