４月13日、新日本プロレスは、『Road to レスリングどんたく 2021』東京・後楽園ホール大会を開催した。

　セミファイナルでは通好みのタッグマッチが実現。棚橋弘至と矢野通の異色コンビが、外道＆ディック東郷というインディーファンには堪らないユニバーサルプロレス時代からの先輩後輩であり、バレットクラブではそれぞれがジェイ・ホワイトとEVILのマネージャーを務めているコンビと激突した。

　NEVER無差別級王者の棚橋は5.3福岡国際センター大会でジェイの挑戦を、『KOPW2021』トロフィー保持者の矢野は、4.28鹿児島・西原商会アリーナ（鹿児島アリーナ）大会で、EVILの挑戦を受けることがそれぞれ決定している。

“宿敵”のマネージャーと相対した棚橋と矢野コンビは、クセ者タッグのインサイドワークに手を焼くも、主導権は握らせない。終盤、東郷がスポイラーズチョーカーで矢野に襲いかかる。しかし、矢野は急所蹴りで切り抜け、逆に黒頭巾を東郷に被せる。
  　ここで突然、場内が暗転。そして、衝撃音と矢野の悲鳴が聞こえ、明かりがつくと東郷が矢野に覆いかぶさった状態に。すかさずレフェリーが３カウントを入れて、“バレットクラブコンビ”が勝利したのだ。

　試合後、“暗闇”の犯人と見られるEVILは、リングインするやいなや対戦を控える矢野に黒頭巾を被せてストンピングを連発した。

　矢野に「ダークネスマッチ」ルールをそれぞれ提案するEVILは、インタビューブースで「オイ！矢野！テメェはよ、どっちのルールに転んでも闇からは逃れることは出来ねぇんだよ！つまりテメェはもう死んでるってことだ！よく覚えとけ！」とまくしたてた。黒頭巾を被ったまま錯乱状態の矢野は精神的に追い込まれた。

◆新日本プロレス◆
『Road to レスリングどんたく 2021』
2021年4月13日
東京・後楽園ホール
観衆　347人
▼タッグマッチ（30分1本勝負）
棚橋弘至＆●矢野通（11分14秒　体固め）外道＆ディック東郷○

文●どら増田