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ゴルフ

韓国ゴルファーが“世紀の珍事”で受けた1罰打に波紋広がる!「バカげた判定だ」「動いているボールを打てと?」

THE DIGEST編集部

2021.04.19

今季PGAツアーですでに1勝(通算3勝)を挙げているキム・シウー。実力は折り紙付きだ。(C)Getty Images

今季PGAツアーですでに1勝(通算3勝)を挙げているキム・シウー。実力は折り紙付きだ。(C)Getty Images

 PGAツアーで起こった“世紀の珍事”が波紋を広げている。

 現地土曜日、米サウスカロライナ州で開催されている『RBCヘリテイジ』の大会3日目だった。韓国出身のゴルファー、キム・シウーがパー4の3番ホールに臨んだ。グリーンの外10メートルの位置からあえてパターで狙い、下りの右スライスラインを見事に読み切った25歳。だが、ボールは惜しくもカップの縁でピタリと止まってしまう。

 悔しそうな表情を浮かべてピンに近づくキム・シウーは、「いやまだ動いているぞ」と感じたのかボールを凝視。キャディ、さらには同組のマット・クーチャーもやって来てじっと行方を見守った。すると待つことおよそ1分(正確には55秒)、なんとボールがコロリとカップイン! グリーン上の3人が揃って歓喜の声を上げただけでなく、ギャラリーも大いに盛り上がってバーディを称えた。

 しかし、これに待ったをかけたのがPGAオフィシャーのスティーブン・コックスだ。ルール上、カップの縁で止まったボールを待てるのは「10秒」までで、それを過ぎた場合はいかなる状況であろうとも、速やかに次のショットを打たなければならないと説明。つまり「55秒」も費やしたキム・シウーのバーディは無効で、ペナルティとして1打が追加され、パー扱いとなったのだ。
 
 この判定に食い下がったのが、キム・シウー本人ではなく、傍らで一部始終を直視していたクーチャーだった。コックスに対して「僕は確かに見ていたよ。ボールは動いていたんだ」と投げかける。それでもコックスは「なにがあろうと10秒以内なんだ」と突っぱね、クーチャーは「じゃあ僕の認識が間違っていたということか」と呟き、不満げにその場を立ち去った。

 PGAツアーでも実に珍しいケースで、微妙なジャッジであったこともあいまって、ファンやメディアの間ではさまざまな議論が展開されている。米放送局『Golf Channel』は「疑わしい部分が残った」と指摘し、米専門メディア『Golf Digest』はクーチャーの主張を紹介しつつ、「キムにとっては酷なジャッジだった」と評している。

【関連ムービー】1分後のカップインで歓喜爆発も…キム・シウーが演じた“天国と地獄”の一部始終はこちら!
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