バレーボール

“龍神NIPPON”を牽引する「若きスター」髙橋藍に海外メディアが注目!「石川とともに逆転劇へと導いた」

THE DIGEST編集部

2021.05.30

代表4試合目ながら髙橋藍が堂々とプレーし、両チーム最多の26点を量産した。写真:金子拓弥(THE DIGEST編集部)

 イタリアのリミニで開催中の国際バレーボール連盟主催による『ネーションズリーグ』。現地時間5月29日に行なわれた男子予選ラウンド第2戦のオランダ戦で、日本代表は2セットダウンから猛攻に転じてセットカウント3-2で逆転勝利を飾った。

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 初戦白星スタートを切った日本代表は前日のイラン戦と同じく、藤井直伸(東レ)、石川祐希(パワーバレー・ミラノ)、山内晶大(パナソニック)、清水邦広(パナソニック)、小野寺太志(JT)、髙橋藍(日体大)、山本智大(堺)で布陣を組んで試合をスタートした。

 先発陣を待っていたのは厳しい展開だった。主将の石川が主戦場とするイタリア セリエAのトップチームで主力中の主力として活躍するニミル・アブデルアジズとタイス・テルホルストが繰り出す強烈なスパイクに押し切られ、第1、2セットを献上してしまう。

 しかし、第3セット序盤に4点のリードを許し嫌なムードが漂い始めたところで、大塚達宣(早稲田大)と関田誠大(堺)を2枚替えで投入。この采配が的中しリズムが変わる。好守ともに冴えが戻り、セットを奪い返して続く第4セットを連取。その勢いのままオランダを圧倒して最終セットを奪い2連勝した。

 オランダのバレーボール専門メディア『Volleybalkrant.nl』は自国代表の敗戦について、「油断が高度なテクニックを持つ日本代表に自信を取り戻させてしまった」と嘆き、決め手となったのは、波に乗ったことで精度がアップした日本のスパイクによる「攻撃力」と分析している。

 その考察の通り、ベストスコアラーに輝いたのはセリエA2019-20シーズンの得点王でオランダの絶対エース、ニミル(25得点)ではなく、代表戦わずか4試合目ながら26得点を挙げた髙橋藍だった。
 
 アジア・バレーボール連盟は公式HPで攻撃、守備、サーブのすべてにおいて予想をはるかに超えるパフォーマンスを見せた19歳を「若きスター」と呼び、「25本ものスパイクと完璧なブロック1本を決めて、17得点を記録した石川とともに日本代表を逆転劇へと導いた」と絶賛。髙橋へ注がれる注目度は海を越えてさらにヒートアップしている。

 世界ランク6位(5月30日時点)の日本代表は、次戦で同ランク4位の難敵ロシアとの一戦に挑む。東京オリンピックへ向けた最終選考まで残り13試合。快進撃を続ける"龍神NIPPON"と試合ごとに目覚ましい進化を遂げる髙橋からますます目が離せない大会となりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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