前代未聞のハプニングに、ナゴヤドームが笑いに包まれた。

　水曜日ナイターで開催されたプロ野球のセ・パ交流戦、中日ドラゴンズvs千葉ロッテマリーンズの一戦で、セレモニアルピッチの大役を担ったのが、女子プロゴルファーの金田久美子だ。
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“キンクミ”の愛称で親しまれる人気者は、地元・名古屋市の出身。ホットパンツ＆黒ソックスでアレンジしたドラユニ姿で登場し、背中には「93（クミ）」の文字が躍る。「人生で初めてのセレモニアルピッチをここ地元・名古屋で務めさせていただくことになり、楽しみにしています」と意気込んでいた。

　マウンドへ向かう際には場内アナウンスが「８歳で世界ジュニア選手権を制し、タイガー・ウッズ選手の記録に並ばれました」と紹介。さらに「プロに転向後はお洒落なゴルファーになりたいと、煌びやかなメイクやネイル、ファッションをコーディネイトし、“ギャルファー”と呼ばれて多くのファンから支持されています」と畳みかけた。目標は背番号と同じ、93キロをマークすること。打席には中日のマスコットである「ドアラ」が立った。

　そして迎えた運命の瞬間──。金田が迷うことなく超山なりのボールを投じると、なんとこれがドアラの頭部を直撃するデッドボールに！　ドアラは前日の始球式でも頭部に死球を受けており、今回はみずから頭をストライクゾーンに突き出して当たりに行ったのではないか、との疑惑が浮上している。いずれにせよ、まさかの展開にスタンドは大盛り上がり。ちなみに球速は49キロを記録した。
  　試合中に公式ツイッターを更新した金田は「ドアラに当てちゃったよ。ごめんねぇぇ」と詫びつつ、「楽しかったーーー！　ありがとうございました！」とスタジアムの雰囲気を満喫した様子。一挙に４つの投稿で舞台裏の画像や動画を披露し、ファンの喝采を浴びていた。

　なおゲームは中日が９回に２点のリードを追いつかれ、２－２の引き分けで終了。残念ながら勝利の女神とはなれなかった。

構成●THE DIGEST編集部

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