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格闘技・プロレス

「ダスマリナスのKO勝ちもある!」井上尚弥を“熟知する”フィリピン人ボクサーが「世紀の大番狂わせ」を予想

THE DIGEST編集部

2021.06.04

ハードパンチャーとして名高いドネアとの攻防戦も耐え抜いた井上は、ボクシング界屈指のタフガイだが、リングでは絶対はない。(C)Getty Images

ハードパンチャーとして名高いドネアとの攻防戦も耐え抜いた井上は、ボクシング界屈指のタフガイだが、リングでは絶対はない。(C)Getty Images

 日本が誇る“モンスター”の一挙手一投足が注目を集めている。

 来る6月19日、WBAスーパー&IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)は、アメリカのラスベガスで、マイケル・ダスマリナス(フィリピン)と防衛戦を行なう。7回KOで圧勝した昨年10月のジェイソン・モロニー(オーストラリア)戦以来となるベルトを懸けた戦いだけに、注目度は必然的に高まっている。
【動画】渾身のストレート炸裂! モロニーを撃破した井上尚弥のKOシーンはこちら

 現時点での下馬評はずばり、チャンプの圧倒的優位だ。ダスマリナスは、過去13戦12勝1敗という戦績で、IBF同級1位につける実力派だが、20戦無敗(17KO)の井上はやはり格が違うという見方が強いのである。

 しかし、リングにおいて絶対は存在しない。かつて両者とスパーリングをし、拳をかわした経験を持つWBO世界スーパーフライ級12位ケビン・ジェイク・カタラハは、地元紙『Sun Star』において「ダスマリナスは準備できている。だが、難しいファイトになるだろう」と前置きしたうえで、「(ダスマリナスの)KO勝ちもあり得る」と力説した。

「なぜなら、ダスマリナスには確かなパワーがあるからだ。問題は、イノウエのタフさだ。彼にもパンチ力があり、顎も強い。あのドネアのベストショットに耐えたぐらいだ。そして、イノウエの敏捷性とインテリジェンスも問題になるだろう」
 
 井上とスパーリングをした経験から、「“モンスター”を熟知する」というカタラハは、いわゆるジャイアントキリングが起きる可能性についても言及している。

「もしも、ダスマリナスが、イノウエのウイークポイントに確実にパンチを当てられるなら必ずチャンスはある。それだけのパワーがあいつにはあるんだよ。それに今は『世紀の大番狂わせ』がボクシング界のトレンドだ。どんな戦いにおいても一発のラッキーパンチは起こりうる」

 3大タイトルの統一も視野に入れる“モンスター”の優位性は揺るぎない。だが、カタラハの指摘する通り、ダスマリナスが一撃で撃沈させる展開も、もしかすると……。

構成●THE DIGEST編集部
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