東京五輪の前哨戦となるバレーボールの国際試合『ネーションズリーグ』。イタリア・リミニで5月25日に開幕した女子大会は折り返しの8戦を終え(6月8日現在)、日本は6勝2敗で5位。上位4チームが進出するファイナルラウンド進出も十分視野に入る好位置を維持している。
昨年は新型コロナウイイルスの世界的大流行に伴い東京五輪を含めたすべての国際試合が軒並み中止になり、1年8か月ぶりとなる国際大会となったネーションズリーグも各国に目を向ければ来る東京五輪に向け主軸ではないメンバーで臨むチームや、大会直前に急遽メンバー変更を余儀なくされたチームもある。
しかし各国異なる事情があることを踏まえても、16か国で3連戦を5週に渡って繰り広げ、なおかつ選手や関係者の数も限られ、宿泊施設と会場の往復のみ。さらに言うならば、この大会を終えれば東京五輪に出場する12名が決まることを考えれば、心身ともにストレスやプレッシャーのかかる大会であるのは間違いない。
その過酷な状況で日本が好成績を挙げる理由はいくつもあるが、大きな要因の1つと言えるのが、攻守両面で安定した活躍を見せる石川真佑(東レアローズ)の存在だ。
中学、高校と全国制覇を成し遂げ、2019年7月には日本女子チームとして初の世界ジュニア(U20)選手権で優勝しMVPも受賞した。直後の8月に行なわれたアジア選手権も、韓国、タイなどシニア代表チームで臨んだ国々を抑え、ジュニア世代をメインとした日本代表が制覇。この大会でもMVPを受賞した石川は、同年9月に行なわれたワールドカップにも出場。173cmと身長だけを見れば小柄だが、力強くパワフルなスパイクと身体全体をうまく使い、巧みな判断能力。さらに抜群の勝負強さで小さいというリスクすら感じさせない存在感を見せた。
ネーションズリーグでも開幕からアウトサイドヒッターとしてほぼすべての試合にスタメン出場。対角に入る古賀紗理那(NECレッドロケッツ)と共に総得点で古賀が9位、石川が11位にランクされていることに加え、ベストサーバーランキングで日本人トップの
4位、ベストレシーバーランキングも同様に2位(数字はすべて6月8日現在)。攻守において石川の安定したパフォーマンスが日本代表の好調の一因を担っているのは明白だ。
数字だけでなく、石川の凄さを語る上で欠かせないのがボディバランス。多少乱れたトスも空中で姿勢を変えながら、相手のブロックやレシーブがいない位置に身体や、肩をひねりながら打つ。ブレない空中姿勢は、下北沢成徳高校時代に取り組んできたウェイトトレーニングの成果でもある。
昨年は新型コロナウイイルスの世界的大流行に伴い東京五輪を含めたすべての国際試合が軒並み中止になり、1年8か月ぶりとなる国際大会となったネーションズリーグも各国に目を向ければ来る東京五輪に向け主軸ではないメンバーで臨むチームや、大会直前に急遽メンバー変更を余儀なくされたチームもある。
しかし各国異なる事情があることを踏まえても、16か国で3連戦を5週に渡って繰り広げ、なおかつ選手や関係者の数も限られ、宿泊施設と会場の往復のみ。さらに言うならば、この大会を終えれば東京五輪に出場する12名が決まることを考えれば、心身ともにストレスやプレッシャーのかかる大会であるのは間違いない。
その過酷な状況で日本が好成績を挙げる理由はいくつもあるが、大きな要因の1つと言えるのが、攻守両面で安定した活躍を見せる石川真佑(東レアローズ)の存在だ。
中学、高校と全国制覇を成し遂げ、2019年7月には日本女子チームとして初の世界ジュニア(U20)選手権で優勝しMVPも受賞した。直後の8月に行なわれたアジア選手権も、韓国、タイなどシニア代表チームで臨んだ国々を抑え、ジュニア世代をメインとした日本代表が制覇。この大会でもMVPを受賞した石川は、同年9月に行なわれたワールドカップにも出場。173cmと身長だけを見れば小柄だが、力強くパワフルなスパイクと身体全体をうまく使い、巧みな判断能力。さらに抜群の勝負強さで小さいというリスクすら感じさせない存在感を見せた。
ネーションズリーグでも開幕からアウトサイドヒッターとしてほぼすべての試合にスタメン出場。対角に入る古賀紗理那(NECレッドロケッツ)と共に総得点で古賀が9位、石川が11位にランクされていることに加え、ベストサーバーランキングで日本人トップの
4位、ベストレシーバーランキングも同様に2位(数字はすべて6月8日現在)。攻守において石川の安定したパフォーマンスが日本代表の好調の一因を担っているのは明白だ。
数字だけでなく、石川の凄さを語る上で欠かせないのがボディバランス。多少乱れたトスも空中で姿勢を変えながら、相手のブロックやレシーブがいない位置に身体や、肩をひねりながら打つ。ブレない空中姿勢は、下北沢成徳高校時代に取り組んできたウェイトトレーニングの成果でもある。