バレーボール

「日本の若きアタッカーが…」日本の主砲・西田有志の復帰に伊メディアが注目!来季はセリエA挑戦か!?

THE DIGEST編集部

2021.06.11

右足首を捻挫していた21歳の西田が間もなく復活する。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 バレーボール男子日本代表の主砲、西田有志の復帰が近づいているようだ。

 国際バレーボール連盟(FIVB)の主催によりイタリア・リミニで行なわれている『ネーションズリーグ』。男子日本代表は東京五輪で予選同組のイランを倒すと、平均身長2メートル越えのオランダと欧州の強者ロシアをそれぞれフルセットで退けて開幕から3連勝。第2週にセルビア、ブラジル、フランスに連敗を強いられたが、現地時間6月9日に始まった第3週では、オーストラリアを下して勢いに乗り、同10日のイタリア戦では大接戦を制しセットカウント3-2で見事に勝利を飾った。

 奮闘中の日本代表にとって何よりも残念なことは、パワーヒッター西田の不在だ。5月はじめ、2日間にわたり東京五輪の会場で開催された中国との国際親善試合では、試合最多の27得点(1日目)を挙げる活躍で日本の勝利に大きく貢献し、五輪に向け好調をアピールした。しかし、翌週に行なわれた紅白戦で不運にも右足首を捻挫。後日の検査で骨に異常は認められなかったものの重症であることが判明した。

 状況が心配されるなか、中垣内祐一監督は五輪前哨戦とも言える国際大会へ西田を帯同させることを決断。予選8試合(全15試合)を終えてまだベンチ入りはないが、大会後半戦へ向けて嬉しいニュースが舞い込んできた。

 日本バレーボール協会(JVA)は今週7日、西田が自身の近況を伝える動画をインスタグラム公式アカウントにアップ。日本の主軸オポジットは、「今、怪我の状況というのはすごい順調に進んでいて、もうすぐ復活が近くなってきていると思います」と述べ、コートに戻る日は間近と公言した。試合ごとに成長するチームを目の当たりにし、「これから結果を求めて自分もその一員としてやっていきたい」と復活へ意欲を示した。

 ボールを使った練習を開始したことも明かした西田。JVAが公開した同10日の練習風景にはスパイクを打つ姿が映し出されている。

 その順調な回復ぶりは東京五輪を目前に控えるチームにとって間違いなく好材料のはず。応援するファンも胸をなでおろしたことだろう。
 

 西田の近況に世界最高峰リーグのセリエAを擁するイタリアも視線を注いでいる。同国のバレーボールメディア『VOLLEY NEWS』は、「日本の若きアタッカーが記録的な速さで回復を遂げ、帰還目前」と伝え、残り7試合となった『ネーションズリーグ』予選ラウンドでの復帰に大きな期待を寄せている。

 全身を使って繰り出される西田の豪快なスパイクとほとばしるファイティングスピリットは、イタリアのファンをも魅了。加えて、ジェイテクトSTINGSのVリーグ初制覇の立役者がセリエAに参戦するとの現地報道が、注目度をさらに高めているようだ。複数メディアによると、西田は2020-21レギュラーシーズンを5位で終えたヴィ―ボ・バレンティアに来シーズンから加入する見込みで、公式発表を残すのみと伝えられている。

 東京五輪開幕までおよそ40日。日本代表の11番は大舞台でどんな完全復活のパフォーマンスをみせてくれるのだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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