ラグビー

「恥だ!」「不愉快!」 “肘打ちポーズ写真”で大炎上の仏戦主審。準決勝除外を選考委員会が決断【ラグビーW杯】

THE DIGEST編集部

2019.10.22

ペイパー主審がフランスのバハマヒナ(右)に退場を命じる。この試合の後に問題の写真が撮影された。(C)Getty Images

 ラグビーワールドカップのウェールズ対フランスをさばいた、ジャコ・ペイパー主審の行動が波紋を呼んでいる。同主審は20日の試合後、ウェールズファンとともに写真を撮影。その写真のポーズが「自ら退場を宣告したフランス選手への侮辱行為だ!」と批判されているのだ。

 退場劇が起きたのは49分。フランスのLO バハマヒナがウェールズのFLウェインライトの顔面に肘打ちを浴びせると、ペイパー主審はリプレー検証後に退場を命じた。すると、このプレーをきっかけに試合の流れが変わり、ウェールズが20-19でフランスに劇的な逆転勝ちを収め、ベスト4進出を決めた。

 退場のジャッジは正当なものだったが、その後のペイパー主審の行動が軽率だった。同主審はウェールズファンとの写真撮影に応じた際、隣の男のあごに笑顔で右ひじを当てるようなポーズをとっている。これがフランスのバハマヒナの反則をからかっているように見えたのだ。

 拡散されたのは、フランス放送局「Le Figaro」のアルノ・コーディ記者が、ファンから譲り受けた写真をツイッターにアップしたためだ。これを見た多くのファンがペイパー主審に対して「恥だ!」「不愉快!」などの非難の声を浴びせている。
 
 広まっているのは、ファンの間だけではない。フランスラグビー連盟のセルジュ・シモン副会長は、「これが本当ならばショッキングだし、説明が必要だ」と自身のツイッターでコメント。アメリカのFOXスポーツラグビーの公式ツイッターでも「ジャコ・ペイパーはバハマヒナを退場にした数時間後、ウェールズファンと一緒に肘打ちを真似た写真を撮られた。それはフランス人にはとても不愉快だ」とした。

 この問題を受け、ラグビーワールドカップのマッチオッフィシャル選考委員会は、準決勝の選考からペイパー主審を除外。ラグビーワールドカップのオフィシャルサイトは、ペイパー主審から謝罪があったことも伝えている。

構成●THE DIGEST編集部
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【画像】批判殺到…ファンとともに撮影したペイパー主審の"肘打ちポーズ写真"