格闘技・プロレス

内藤哲也の11年ぶりIWGPタッグ戴冠でロスインゴ勢が“タイトル独占”!! 敗れたタイチ組は東京ドームで再戦を…【新日本】

THE DIGEST編集部

2021.07.12

SANADA(右)とともに激闘を制した内藤(左)が11年ぶりにタッグタイトルを手にした。(C)新日本プロレス

 7月11日、新日本プロレスは、ビッグマッチ『SUMMER STRUGGLE in SAPPORO』を北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナで開催した。

 大注目のメインイベントでは、IWGPタッグ選手権試合として、チャンピオンチームのタイチ&ザック・セイバーJr.組に、内藤哲也&SANADAが挑戦した。

 タイチと内藤、ザックとSANADAとそれぞれが因縁めいた関係にある両チーム。互いに相手の手の内を知っているとあって、試合は序盤から一進一退の攻防戦の様相となった。

 試合が動いたのは終盤だ。SANADAからタッチされた内藤が、得意のスピードを活かしたムーブメントでタイチを攻め立て、最後は雪崩式フランケンシュタイナーを決めるが、カウントは2。ここにザックとSANADAも入り乱れて、4人がマットで大の字となった。

 互いに技の応酬となるなかで、タイチ式ラストライドからザックがサッカーボールキックを見舞うもカウント2でエスケープされると、ここでSANADAがラウンディング・ボディプレスに成功。タイチをSkull Endで捕獲すると、最後は内藤が必殺のデスティーノを決めてカウント3をもぎ取った。
 
 これでロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンは、IWGP世界ヘビー級王者の鷹木信悟とともにIWGPのヘビー級タイトル(シングル、タッグ)を独占した。試合後、内藤は「俺がIWGPタッグ王座を獲るのは11年ぶりということで、このベルトの挑戦を誘ってくれて、一緒に闘ってくれたSANADAにも感謝します。グラシアス! 次の札幌大会の時は誰がロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのトップなのか?楽しみにしててください」と話すと、最後は「デ・ハポン!」で大会を締めている。

 バックステージでは、両者の睨み合いが続いた。内藤のインタビュー中に、タイチ&ザックが割って入って再戦をアピール。タイチは「お前らに貸しがあるんだ!もう一度やらせろよ。青森でやってもいいけど、そんな田舎でやっても仕方ないんだよ。俺らは東京ドームでやるプランがあるんだよ。東京ドームで俺らの貸しを返してくれ」とSANADAに迫った。

 すかさずSANADAが「SANADA&内藤が好きですか?」と逆質問。これにタイチは渋々「好きだよ」と話したため、リターンマッチは7.25東京ドーム大会で実現しそうだ。

◆新日本プロレス◆
『SUMMER STRUGGLE in SAPPORO』
2021年7月11日
北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ

▼IWGPタッグ選手権試合(60分1本勝負)
<王者組>タイチ&●ザック・セイバーJr.(36分57秒 片エビ固め)内藤哲也○&SANADA<挑戦者組>
※デスティーノ
※第89代王者組が3度目の防衛に失敗。内藤&SANADAが第90代王者となる。

文●どら増田