いよいよ東京五輪が開幕する。そこで今回は、陸上競技で“リアル“にメダルを狙える種目や選手を紹介しよう。
【1】男子4×100mリレー
リオ五輪で銀メダルを獲得、悲願の金メダルが手が届く範囲にある。プラス材料は17年以降に桐生祥秀(日本生命)、サニブラウン・アブデル・ハキーム(タンブルウィードTC)、小池祐貴(住友電工)、そして今年9秒95の日本新をマークした山縣亮太(セイコー)と、リオ五輪まではいなかった9秒台選手が4人も誕生したことだ。
その4人を抑えて6月の日本選手権100mに優勝した多田修平(住友電工)が、典型的なスタートダッシュ型の選手で1走を任されそうだ。2走は終盤の減速が小さい山縣か。リオ五輪で山縣がトップで走った1走で、多田が同等の走りをすれば2走でもトップ争いができる。
3走はリオ五輪でも最速タイムで走った桐生が、経験を生かしてトップに立つことを期待したい。不安材料は桐生とサニブラウンが6月の日本選手権200mを欠場したこと。桐生は回復への手応えを口にしているが、チームの練習で調整しているサニブラウンは情報がない。故障明けのサニブラウンの調子、あるいは代わって4走を任される小池やデーデー・ブルーノ(東海大)の走りがカギを握る。米国、英国の追い上げから逃げ切ることができれば、トラック&フィールド種目では戦後初の快挙となる。
【2】男子20km競歩&50km競歩
日本の競歩陣が五輪初の金メダルに“王手“をかけている。男子20km競歩は19年世界陸上で山西利和(愛知製鋼)が金メダル、同年6月の世界競歩グランプリ・ラコルーニャ大会にも優勝した。どんな展開にも対応し、勝負どころを見極めて自ら仕掛ける。山西はそれを「地力」という言葉で表現し、世界大会が行なわれていない20年、21年も国内大会で地力アップを証明するレースを見せている。
50km競歩も鈴木雄介(富士通)が19年世界陸上に優勝したが、体調が上がらず代表を辞退。世界記録保持者のY・ディニ(フランス)が優勝候補だが、20年、21年とレースに姿を見せていない。日本記録保持者の川野将虎(旭化成)、激闘となった今年の日本選手権を制した丸尾知司(愛知製鋼)の2人も、世界記録を想定した練習ができている。競歩2種目制覇も夢ではない。
【1】男子4×100mリレー
リオ五輪で銀メダルを獲得、悲願の金メダルが手が届く範囲にある。プラス材料は17年以降に桐生祥秀(日本生命)、サニブラウン・アブデル・ハキーム(タンブルウィードTC)、小池祐貴(住友電工)、そして今年9秒95の日本新をマークした山縣亮太(セイコー)と、リオ五輪まではいなかった9秒台選手が4人も誕生したことだ。
その4人を抑えて6月の日本選手権100mに優勝した多田修平(住友電工)が、典型的なスタートダッシュ型の選手で1走を任されそうだ。2走は終盤の減速が小さい山縣か。リオ五輪で山縣がトップで走った1走で、多田が同等の走りをすれば2走でもトップ争いができる。
3走はリオ五輪でも最速タイムで走った桐生が、経験を生かしてトップに立つことを期待したい。不安材料は桐生とサニブラウンが6月の日本選手権200mを欠場したこと。桐生は回復への手応えを口にしているが、チームの練習で調整しているサニブラウンは情報がない。故障明けのサニブラウンの調子、あるいは代わって4走を任される小池やデーデー・ブルーノ(東海大)の走りがカギを握る。米国、英国の追い上げから逃げ切ることができれば、トラック&フィールド種目では戦後初の快挙となる。
【2】男子20km競歩&50km競歩
日本の競歩陣が五輪初の金メダルに“王手“をかけている。男子20km競歩は19年世界陸上で山西利和(愛知製鋼)が金メダル、同年6月の世界競歩グランプリ・ラコルーニャ大会にも優勝した。どんな展開にも対応し、勝負どころを見極めて自ら仕掛ける。山西はそれを「地力」という言葉で表現し、世界大会が行なわれていない20年、21年も国内大会で地力アップを証明するレースを見せている。
50km競歩も鈴木雄介(富士通)が19年世界陸上に優勝したが、体調が上がらず代表を辞退。世界記録保持者のY・ディニ(フランス)が優勝候補だが、20年、21年とレースに姿を見せていない。日本記録保持者の川野将虎(旭化成)、激闘となった今年の日本選手権を制した丸尾知司(愛知製鋼)の2人も、世界記録を想定した練習ができている。競歩2種目制覇も夢ではない。