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韓国メディアが根拠なき言いがかり…メダリストに贈られる“ビクトリーブーケ”に「懸念が少なからずある」【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.07.26

副賞としてメダルとともに贈呈される“ビクトリーブーケ”を韓国メディアが懸念している。(C)Getty Images

副賞としてメダルとともに贈呈される“ビクトリーブーケ”を韓国メディアが懸念している。(C)Getty Images

 大会4日目を迎えた東京五輪。続々とメダリストが誕生し、表彰式で“ビクトリーブーケ”が贈呈されるなか、韓国メディアがこの花束に強い懸念を示している。

 今大会は東日本大震災からの復興としても位置づけられており、東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長は、「震災発生時、世界中の皆さまから温かい支援をいただいた。感謝の気持ちも発信していきたい」と会見で口にした。

 そうした意味合いを込め、組織委員会は、10年前の震災の際の感謝の気持ちを表すべく、被災地三県で育てられた福島県産のトルコギキョウとナルコラン、宮城県産のヒマワリ、岩手県産のリンドウ、そして東京産のハランで“ビクトリーブーケ”を作ったのだ。

 この事実を韓国紙『国民日報』では「福島県産だ!東京五輪のブーケに異例の関心」と銘打ち以下のように伝えている。
 
「東京オリンピック組織委員会は、この大会を通して福島原発の被害から復興する姿を世界に示すために福島産の花束を準備したが、放射能への懸念が少なからずあるのが事実だ」

 これまでも放射能の影響に強い抵抗感を示してきた韓国。しかし、今回の記事中には科学的な根拠を示す記述は一切なく、まさに言いがかりと言っていい。

 また、韓国選手団は放射能への懸念から、選手村で提供される食事を拒否し、独自で弁当を手配しているという。

 これに対して福島県の内堀雅雄知事は19日の会見で、「今回の報道を拝見し、本当に残念」と切り出し、福島県産の農作物の安全性を強調した。下記は、福島県公式HPからの抜粋した内堀知事の言葉だ。

「今、日本の放射性物質の基準は、世界でも最も厳しいものとなっています。その厳しい基準において、玄米であれば6年連続、野菜・果実は8年連続、畜産物、栽培山菜・きのこは9年連続で基準値を超えるものがありません。これが事実です。

  また、最近では、野生の山菜、野生のきのこ、また川、湖、沼、いわゆる内水面の水産物についても、基準値を超えるものが1年間確認されていません。このように、私たちがこれまで努力してきた結果が、科学的にデータでも明確に示されています」

 こうした風評被害はいつまで続くのか。知事の言葉通り、「今回のような案件があった時に誤解や偏見を正して、正しい情報を認識していただく」ことが、今後も重要になっていくだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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