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「選手が新たな脅威にさらされている」東京五輪の”猛暑&コロナ感染者増加”を米経済誌が指摘!「主催者の約束とかけ離れたものだ」

THE DIGEST編集部

2021.07.27

異例の状況下で開幕した東京五輪。新型コロナに加えて、猛暑や台風上陸など困難に見舞われている。(C)Getty Images

異例の状況下で開幕した東京五輪。新型コロナに加えて、猛暑や台風上陸など困難に見舞われている。(C)Getty Images

 東京五輪の開催環境に批判の声が上がっている。

 米経済誌『Forbes』は7月26日、「東京五輪が猛暑と熱帯低気圧の影響を受け、新たに16名が新型コロナの陽性反応」と題した記事を掲載。今大会の現状を伝えるとともに、「選手たちは灼熱の暑さと、増加する新型コロナ感染という新たな脅威にさらされている」と指摘している。

 各競技が連日の盛り上がりを見せる中、その裏では選手から不満の声も少なくないようだ。7月24日には、アーチェリー女子予選に出場していたスヴェトラーナ・ゴムボエワ(ロシア)が熱中症で気を失い、25日には男子テニスで世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)らが試合時間の変更を主催者に求めた。
 
 組織委員会によると、7月1日以降に大会関係者から判明した新型コロナ陽性者は計148名。競技スケジュールもアーチェリーやボート競技などの開始時間が繰り下げられると、サーフィンは台風接近による波の状態を考慮し、28日に予定されていた決勝が27日へ前倒しとなった。

 こうした状況に、同誌は「”安全安心“な大会で“穏やかな“気候という主催者の約束とはかけ離れたものだ」と糾弾。前回の1964年大会は、暑さが去った10月に開催されていたが、「高温多湿という致命的な環境は、東京が開催地として選ばれる前から関係者にとって大きな問題だった」と説明している。

 開幕後も相次いでトラブルに見舞われる東京五輪。とにかく今は、無事に大会を終えられることを願うばかりだ。

構成●THE DIGEST編集部

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