８月２日に行なわれた東京五輪卓球競技の準々決勝で、日本の女子チーム（伊藤美誠、石川佳純、平野美宇）が破ったのが、第５シードの台湾代表（鄭先知、陳思羽、鄭怡静）だ。ダブルスの石川／平野ペアが鄭先知／陳ペアを３-０、シングルスでは伊藤が鄭怡静に３-０、平野が陳を３－１で破り、ストレート勝ちでベスト４進出を決めた。

　試合後、伊藤とのエース対決に敗れた鄭怡静に「日本チームに対する印象は？」「伊藤選手との対戦はいかがでしたか？」と質問したが、落胆した様子で「すみません…」とノーコメント。台湾メディアへの取材に対応した後だったため、「言いたいことはもう話した」ということだったのかもしれない。

【PHOTO】悲願の団体金メダルへ！石川佳純、張本智和、伊藤美誠ら、日本の卓球界を引っ張る選手を一挙紹介！ 　ただ、「日本での滞在についてはいかがでしたか？」という問いには、次のように答えてくれた。

「日本の方々はみんな親切でした。ご飯もとてもおいしかったです。早くこの環境に慣れることができたので、ここまで来られました」

　とくにおいしかったご飯は「カレーライス」と答えた鄭怡静。監督や母国の記者に慰められながら、会場を後にした。

取材・文●江國 森（THE DIGEST編集部）