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モータースポーツ

角田裕毅、先行させたガスリーの後方乱気流を受け“無線”で不満をぶつけるも、レース後は「僕の誤解。チームは正しい判断をした」

THE DIGEST編集部

2021.08.04

レース中にエキサイトしすぎてしまう自身の性格を、角田は「弱点」だと捉えているようだ。(C)Getty Images

レース中にエキサイトしすぎてしまう自身の性格を、角田は「弱点」だと捉えているようだ。(C)Getty Images

 F1第11戦のハンガリーGP決勝で、予選16番手から6位入賞を果たしたスクーデリア・アルファタウリの角田裕毅。スタート直後の上位勢の多重事故による混乱をうまくかわして5位に浮上したことが全てだった。

 さらに赤旗中断明けの再スタートの際、ルイス・ハミルトン以外の全車がドライタイヤに履き替えるためにピットに入ったが、ここでさらに角田は1つ順位を上げ、表彰台すら狙える位置につけたものの、今GPで彼を苦しめていた「車のバランスの悪さ」や前車に近づいた際の乱気流によってペースが上がらず、前のニコラス・ラティフィを抜くことはできず、カルロス・サインツやフェルナンド・アロンソのオーバーカット、ルイス・ハミルトンの追い抜きを許し、さらに49周目には同僚ピエール・ガスリーに順位を譲った。

 これは、タイヤを交換したばかりのガスリーを先行させるようアルファタウリから下されたチームオーダーであり、角田はこれに従ったものの、そこからガスリーがしばらくペースを落としたことにより、その背後で乱気流を受ける羽目になった角田が、無線でチームに対して「ピエールにスピードを上げるよう言ってくれ!」と強めに要請する音声が国際映像でも流されて話題となった。
 
 オランダのスポーツチャンネル『Ziggo Sports』はSNSで、このやりとりを音声と動画付きで紹介して「角田は角田だ」とやや皮肉まじりに綴っていたが、レース後には角田の「あれは誤解でした。ピエールは速かったし、別に順位を入れ替えてほしかったわけではありません」というコメントも紹介している(『GRAND PRIX RADIO』より)。

 角田からすれば、前に行かせたチームメイトが遅いのなら、チームオーダーに従った意味がないと不満や苛立ちを感じたことも無理はないと言えるかもしれないが、ガスリーは後にすぐにスピードを上げ、角田との差を広げていった。21歳のルーキーは、「チームは正しい判断をしたと思うし、これを受け入れています。この件については、何も怒っていません」とも語っている。

 F1デビュー以降、たびたび話題になる角田の無線での言動。彼自身はこれを「僕の弱点」と語っており、レッドブル・グループのヘルムート・マルコ顧問は「彼は日本人らしくない」とこの件について印象を語っている。一方、元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーは「極限状態の中で走っているドライバーの精神について、みんな理解するべきだ」と擁護するなど、様々な意見がある。今回の件についての正当性の有無はとにかく、角田の無線にF1界が注目していることは確かなようである。

構成●THE DIGEST編集部

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