ライブ中継ではっきりと、その音声は拾われていたようだ。

　８月４日、東京五輪・女子ハンドボール準々決勝で、韓国はスウェーデンと対戦。大量のリードを奪われて迎えたゲーム終盤、韓国のカン・ジェウォン監督がタイムアウトを取って選手たちに発破をかけた。その内容が集音マイクを通して、お茶の間に伝えられたのだ。

　同監督は怒りに任せて、「おい！　なんて恥ずかしいんだ。恥ずかしいぞ！　韓国のハンドボールはこんなに恥ずかしいのか？」とまくし立てたのである。ガックリと下を向く選手たち。試合は結局、30対39で韓国が破れ、大会を後にした。

　試合後、この監督発言が韓国国内で大炎上した。全国紙の『朝鮮日報』や『中央日報』がファンたちの辛辣な声を紹介。「五輪の晴れ舞台でベストを尽くしている選手に酷い仕打ちだ」「選手たちは呼吸さえ苦しそうにしていた」「あれじゃ勝てるものも勝てないよ」「旧態依然とした指導方法など消え去れ！」「カメラがあってあれなら、なければもっと下劣なんだろ」「選手たちの気持ちを思うと可哀そうで涙が出る」などなど、いずれもシビアな感想だ。
  　さらにカン監督は試合後の会見で、敗戦の責任を選手たちに負わせるかのごとき発言をしている。「我々も変化していかなければ、今後の国際大会ではより大変な状況に追い込まれるだろう」と他人事のように話し、「今大会でコートに倒れたりしていたのは韓国の選手だけだ」と批判まで飛び出す始末だ。

　当然、この会見コメントに対しても非難が殺到している。

構成●THE DIGEST編集部

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