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「東京しかないと信じていました」英ボート代表が日本語で読み上げた感謝の言葉が心に染みる「日本の皆さんの努力のおかげ」【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.08.10

クレイグが慣れない日本語で読み上げたメッセージには、計り知れない感謝の気持ちが詰まっていた。(C)Getty Images

 世界中が熱狂した東京オリンピックは、8月8日の閉会式をもって終わりを迎えた。19日間で33競技339種目が行なわれ、世界最高峰の白熱した戦いが繰り広げられた。

 新型コロナウイルスの影響で、史上初めて1年間の延期の末に実現した今大会。しかし結果としては、感染の爆発的拡大と同時に選手が来日し、競技に参加するという、非常に難しい状況下での開催となった。選手たちはバブル方式に基づく行動制限や、不慣れな無観客開催、選手村でのコロナ感染発覚など、さまざまな困難を強いられた。

 ただそんな中でも、日本に向けて感謝の言葉を口にする人々は多い。イギリスのボート代表選手団もその一つで、「私たちボート代表を歓迎してくれて、大会期間中もてなしてくれて、東京の人たち、ありがとう」というツイートを公開し、日本語で感謝のビデオメッセージを投稿した。それは同国代表エミリー・クレイグによるもので、慣れない日本語の文章を一生懸命に読み上げ、気持ちを伝えている。
 
「こんにちは、日本と東京の皆さん。私たちから、感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。昨年は世界にとって、挑戦的な年でした。オリンピックが延期されました。世界の人がオリンピックが行なわれるのか、疑問に思いましたが、オリンピックが行なわれるなら、それは東京しかないと信じていました。日本の皆さんの努力のおかげで、私たち何千人ものアスリートが、今日ここで競技をし、夢を実現することができます。不可能だったと思えた時でも、希望を見つけることができることがわかりました。ありがとう」

 コロナ感染拡大に与えた影響など、検証すべき点もまだ多く残されている今大会。選手村の環境や酷暑への対策といった、アスリートへのおもてなしもその一つだ。ただ、オリンピックの成功のために力を尽くした人々の思いは、選手にもしっかりと届いているようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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