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「変わることのない礼儀正しさ」豪メディアが感嘆した“ボランティアの振る舞い”とは?「日本人は世界チャンピオンだ」【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.08.11

レスリング競技のマットを清掃するボランティアの方々。大会を陰で支えたその存在に海外メディアも注目している。(C)Getty Images

レスリング競技のマットを清掃するボランティアの方々。大会を陰で支えたその存在に海外メディアも注目している。(C)Getty Images

 1年の延期を経て開催された東京五輪は、8月8日に行なわれた閉会式をもって幕を閉じた。メダルの有無に関わらず、トップアスリートたちによるハイレベルな戦いには、連日連夜、世界中が熱狂した。

 注目されたのは選手たちだけではない。海外の選手やメディア関係者が一斉に去るなかで、大会を支えた人々への称賛や感謝の声が相次いでいる。コロナ禍での開催の是非など、批判的な意見も少なくないが、現場の関係者の懸命な働きには、一様に温かいメッセージが送られている。

 例えば、オーストラリアのニュースサイト『7news.com』の特派員であるネイサン・テンペルトン氏は、大会ボランティアの振る舞いにスポットを当て、その「超人的な親切さ」に感激している。

 同氏がそれを感じたのは、取材を終えて会場を後にするときだったという。

「息詰まるような暑さのなか、長時間の大変な仕事を終えた日本人が、出口の通路に並び、会場を去る選手のバスに一生懸命手を振っていたのだ。車が途切れると、歩いて出ていくメディアの方を向いて、すべての人が行ってしまうまで、元気よく『お休み!』と声をかけていた。現地の人々の変わることのない礼儀正しさには、人々を生き返らせるような効果がある」
 
 また、同氏は、日中にも多くの関係者が丁寧な仕事をしていたと強調。それが大会期間中ずっと途切れなかった点に感謝を示している。

「(消毒や保安検査など)こうしたプロセスのすべてで、彼らは好意的にお辞儀をし、お芝居のように手で道を指し示し、『ありがとうございます』と口にしていた。これらの驚くほど喜ばしい経験は、大体10日目位には、それがいつまで続くかのテストになる。しかし、それは同時に価値ある教えにもなる。いつ何時でも例外なく礼儀を示すことは究極の自制心を必要とするが、この努力に関して日本人は世界チャンピオンだ」

“おもてなし”がキーワードだった東京五輪。少なくともボランティアの方々の働きからは、その心を大いに感じ取ってもらえたようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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