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「顔に穴が開いてしまったよ」暴漢に襲われたテコンドー代表選手が“血まみれ”の瞬間を回想! 犯人の衝撃告白も【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.08.18

無事、再建手術が成功したウーリー。一日も早い練習再開に意欲を見せた。(C)Getty Images

無事、再建手術が成功したウーリー。一日も早い練習再開に意欲を見せた。(C)Getty Images

 悲劇の主人公となったのは、東京五輪に出場していたテコンドーのアイルランド代表選手、ジャック・ウーリーだ。
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 現地時間の8月13日深夜、首都ダブリンの繁華街でガールフレンドや友人たちと過ごしていたところ、突然、複数の男たちが彼らに襲い掛かってきたという。ウーリーは上唇を殴られて大量出血。その様子を自身のインスタグラムで公開し、大きな反響を呼んだ。口元からおびただしい血が流れ落ち、白いシャツを真っ赤に染めている凄惨な光景。ウーリーは緊急搬送された病院で応急処置を受け、翌日に再建手術を受けた。

 そして現地火曜日、22歳のアスリートは地元ラジオ局『RTE Radio 1』の朝番組にリモート出演し、恐怖の瞬間を振り返った。

「オリンピックから帰ってきて、初めて仲間と街へ繰り出したんだ。それなのにまさかあんな目に遭うなんてね。僕はグループの先頭を歩いていて、なんか騒がしいから仲間のほうを振り返ったら、連中のひとりがいきなり殴りかかってきた。あとになってたくさんのひとが“どうして防御できなかったの?”と訊いてきたけど、食らったのはその一発だけで、文字通りのかなり強烈なヤツだったよ。正直ちょっと情けなかったけど、とにかく身の安全を確保して救急車を呼ぼうと必死だったかな。口の中がぐちゃぐちゃなのが分かっていたから。上唇は完全に剥がれて、顔に穴が開いてしまっていた」

 殴られた直後、ウーリーは犯人の言葉を耳にする。衝撃的な一言だ。

「ああ、すまない、人違いだ。そう言って、ほかの集団を攻撃しに行ったよ。最初に殴られたのは僕だったけど、救急車に乗ったのは最後だった。それだけ周辺には僕より酷い怪我をした被害者がたくさんいたってことだ。普通の生活をしていてもギャングに襲われる、こんなトラブルに巻き込まれる。恐ろしさを感じた瞬間だったし、誰にでも起こりえることなんだと感じた。この程度で済んで良かったと、いまは思っているよ」
 
 麻酔が切れてからは激痛に苦しんだようだが、術後の経過は良好で、金曜日には抜糸をする予定だという。「腫れも少しずつ引いてきたし、いまはポジティブな気持ちでいる」と明かし、「一日も早くトレーニングに復帰したいんだ。こんなヘンテコな事件で立ち止まっているほど、僕はヒマではないんでね」と気丈に話した。

 ウーリーは東京五輪・テコンドー競技の58キロ級に出場。アイルランドでは著名なアスリートで、メダル獲得も大いに期待されていたが、1回戦でアルゼンチンのルーカスラウタロ・グスマンに惜しくも敗れ去った。試合後には大粒の涙を流して号泣。3年後のパリ五輪でのリベンジを誓っていた。

構成●THE DIGEST編集部

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