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フィギュア

「五輪メダルの可能性は非常に高い」紀平梨花のオーサー氏への師事を露メディアが警戒!「絶対に油断してはいけない」

THE DIGEST編集部

2021.09.10

オーサー氏の下へ移籍した紀平。ライバル国ロシアでも取り上げられている。(C)Getty Images

オーサー氏の下へ移籍した紀平。ライバル国ロシアでも取り上げられている。(C)Getty Images

 フィギュアスケート女子で全日本選手権2連覇中の紀平梨花が、練習拠点をカナダのトロントに移し、ブライアン・オーサー氏の下でトレーニングを行なうと発表した。

 羽生結弦を五輪2連覇に導いたことで知られるオーサー氏。2010年バンクーバー大会で金メダルを獲得したキム・ヨナ氏ら名選手を育てた名伯楽である。チームはジャンプ指導に定評があるジスラン・ブリアンコーチ、今季の紀平のフリープログラムの振り付けを担当するデヴィッド・ウィルソン氏らで構成されている。

 昨シーズンの世界選手権で表彰台を独占したフィギュア大国ロシアも、この移籍に注目している。日刊紙『Sport Express』は、「日本の最高のフィギュアスケーターで、北京五輪でロシア女子の金メダルを阻止できる世界で唯一の人物リカ・キヒラがコーチの変更を発表した」と記事を掲載した。

 昨年オーサー氏に師事する予定だった紀平だが、新型コロナウイルスの影響でカナダへ渡航出来ず断念。スイスのステファン・ランビエール氏に師事するも、世界選手権は7位に終わった。そんな19歳を「五輪シーズンに新しい試みをする判断は理解できる」と伝えている。
 
 同記事では昨季を振り返り、「ステファンが彼女の良さを引き出せたと認めざるを得ない」と評価し、特に片手側転を取り入れたショートプログラムは「おそらく彼女のキャリア最高のプログラム」と称えた。

 一方で「技術的には成長しなかった。試合で4回転を披露することはなく、トリプルアクセルでは回転不足だった」と酷評。さらに「主要問題であるメンタルも解決していない」と綴っている。

 それでも、これまで育ててきた濱田美栄コーチも引き続き付き、2人のコーチといった手厚いサポートで五輪を目指す紀平を「優勝はないにしてもメダルの可能性は非常に高い」と警戒心を高め、「私たちの女子は絶対に油断してはいけない」と締めくくった。

 初の五輪出場を目指す紀平は、オーサー氏の下でどの様な成長を見せるだろうか。今季のパフォーマンスに期待だ。

構成●THE DIGEST編集部

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