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格闘技・プロレス

「焦ってきた」彩羽匠、長与千種直伝のニールキック炸裂も“X”を暴露された難敵とリングアウトドローで本心吐露

どら増田

2021.09.12

激しい攻防戦を繰り広げた彩羽(左)と上谷(右)。両者の戦いには場内も沸いた。(C)スターダム

激しい攻防戦を繰り広げた彩羽(左)と上谷(右)。両者の戦いには場内も沸いた。(C)スターダム

 9月11日、ブシロード傘下の女子プロレス団体「スターダム」が、新宿住友ホールで『5 STAR GP 2021 新宿大会』を開催。第7試合では上谷沙弥と彩羽匠が対戦した。

 上谷が5 STAR GPの開幕に向けた記者会見で電撃参戦する“X”の正体が彩羽であるとフライング発言したために注目が高まっていたこの試合、両者はまずガッチリと握手を交わして始まった。

 序盤戦から主導権を握ったのは、マーベラスのエースだった。多彩な技を持つ彩羽は、サッカーボールキックからボディースラム、その場飛びのボディープレスと怒涛のラッシュを敢行。さらにコーナーに叩きつけるとミドルキックから逆水平も炸裂。これには上谷も悶絶する。

 何とか状況を打破したい上谷は相手をコーナーに追い込むと串刺しジャンピングニーをお見舞い。さらに逆エビ固めで締め上げ、彩羽はたまらずロープブレイク。小気味よい攻撃で流れを一変させた。

 その後、彩羽が自身の師匠である長与千種直伝のニールキックを見舞えば、上谷も同じ技で応戦。随所で場内からも拍手が上がった両者の攻防は意外な決着を見る。場外に出てしまった彩羽と上谷はともにリング内に戻ろうとする相手をカット。リングサイドで互いに駆け引きをしている内に無情にも20カウントが入り、両者リングアウトの引き分けに終わったのだ。
 
 バックステージで上谷が、「彩羽匠、会見でいろいろありましたけど、ずっとずっと闘ってみたかった選手で、今日やっとやっと闘うことができました。結果としては両者リングアウト、非常に悔しい結果だったんですけど、引き分けということ、まだこの続きがあるってことだと思ってます」と話すと彩羽が“乱入”。

 そして、「ありがとう」と言葉を交わした彩羽は、「会見で1本取られて、試合で1本取り切れずに終わるっていう。このままじゃいけないのでね、もう一回やろうよ」と再戦をアピールした。

 なお、彩羽は「焦ってきた」とも吐露。いまだに勝ち越してはいるものの、そこは熾烈なリーグ戦。この引き分けによる取りこぼしは後々響いてくるかもしれない。

◆スターダム◆
『5★STAR GP 2021 新宿大会』
2021年9月11日
東京・新宿住友ホール(観衆 303人/コロナ対策限定人数)
▼5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦(20分1本勝負)
▲上谷沙弥【7点】(13分08秒 両者リングアウト)彩羽匠【5点】▲

文●どら増田

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