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格闘技・プロレス

受け継がれる“千種魂”! 「自分の力不足」を語った彩羽匠が示したマーベラスの未来「絶対に夢は諦めません」

どら増田

2021.09.11

試合後は笑顔を見せたマーベラスの選手たち。その表情からは悲壮感は感じられなかった。

試合後は笑顔を見せたマーベラスの選手たち。その表情からは悲壮感は感じられなかった。

 9月10日、長与千種が社長を、彩羽匠が選手兼代表を務める女子プロレス団体「マーベラス」は、新木場1stRINGで無観客による配信大会を開催した。

 マーベラスは8月31日付けで、星月芽依、神童ミコト、響の3選手が電撃退団。所属選手が減ったため、『マーベラスAll in Only as for one game One game unlimited at』と銘打ち、異例のワンマッチを実現。彩羽匠&門倉凛&井坂レオと渡辺智子&桃野美桜&宝山愛が6人タッグマッチで対戦した。

 選手入場式では欠場中の選手やTommyレフェリーを含めた所属選手とレフェリーがリングに上がり、選手を代表して松葉杖をつきながらKAORUが「私とMariaは欠場中ですが、マーベラス・オールインです。きょうは楽しんでください」と挨拶。そして社長の千種もリングに立ち、「私はきょうの日を迎えるまで、学び多い日を過ごさせていただきました。すべては私、長与千種の不徳の致すところと申し上げます」と謝罪した。

 門倉と桃野のセンダイワールドタッグチャンピオンのパートナー同士が先発して始まった試合は、両軍ともに見せ場を作りながらのハイレベルな攻防戦を披露する。そして、エースの彩羽と、彼女が故障離脱中に、“暫定エース”としてマーベラスをけん引してきた桃野と注目の対決も実現した。
 
 随所に見せ場があった試合は、終盤に決着する。彩羽、井坂も蹴散らした宝山に対し、最後は門倉が逆エビ固めで捕獲。宝山は必死に粘って健闘したものの、ギブアップをもぎ取られてしまった。

 試合後、彩羽は「これが今のマーベラスです。今までのマーベラスの選手を導くことが出来なかったです。自分はマーベラスの選手代表として守りきれなかった。正直、自分の力不足。悔しいです」と声を詰まらせたが、しばらくうつむいた後、精一杯の笑顔で「たった1試合でもマーベラスのリングで試合が出来ています。ここから新生マーベラスとして絶対に夢を諦めません!自分たちがしっかりとマーベラスを作り上げていきます!」と前を向いた。

 また、「未来を語らせてください」と言った彩羽は、「宝山愛がすごく頑張ってくれました。これから新人の育成にも力をもっと入れていきます!」と宝山の健闘を称賛するとともに、新人の育成にも言及した。
 
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