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「馬に電気ショックを与えた」米競馬で禁止器具を使ったパナマ出身騎手に“10年間資格停止”の厳罰!

THE DIGEST編集部

2021.09.17

写真はイメージです。(C)Getty Images

写真はイメージです。(C)Getty Images

 現地9月16日、アメリカ・ニュージャージー州のモンマスパーク競馬場がひとつの裁定を発表した。禁止器具使用の容疑がかかっていたトーマス・メヒア騎手に対して、10年間の資格停止と5000ドル(約55万円)の罰金支払いを命じたのだ。

 問題の行動が起こったのは、9月3日に開催された第7レース。圧倒的1番人気だったムンバイをクビ差で交わして優勝をさらったのが、メヒア騎手が騎乗したストロンガーザンユノウだった。しかし、勝利のセレモニー時の画像が競馬場の公式フェイスブックに掲載されると、フォロワーからの告発が続出する。喜ぶメヒアの左手には電気機器のバッテリーらしきものが握られていたのだ。

 すぐさま画像解析と本人への事情聴取が実施され、9月9日に違反行為が確定。米ネットワーク『ESPN』は「手元で電気を発生させて馬に刺激を与える装置だ。ムチで叩くよりも格段に効果があり、馬の加速力が飛躍的に向上する」と説明した。資格停止期限は2031年9月9日までだが、競馬場側はニュージャージー州競馬委員会に対して、メヒアの騎手ライセンス剥奪を申し出ているという。
 
 近年の欧米では、騎手や調教師によるこうした違法行為が少なくない。それでも、英紙『The Sun』は「電気器具の使用だと5年前後のケースが平均的だが、10年はかなり重いペナルティだろう」と報じている。

 メヒア騎手はパナマ出身の26歳で、2021年シーズンは350回の騎乗で42勝を挙げている。2018年からアメリカに活躍の場を移して、これまでに1101回騎乗で110勝をマーク。合計でおよそ300万ドル(約3億3000万円)を稼いできた。資格停止処分を受けるのは今回が初めてだという。

構成●THE DIGEST編集部

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