格闘技・プロレス

「ドームのメイン飛ばしたヤツに負けるわけねぇ!」G13連覇狙う飯伏幸太を裕二郎が“掟破り”のローブローで阻止

どら増田

2021.09.19

かつては一緒に組んでいたことのある飯伏(左)に裕二郎(右)は堂々と対峙。あの手この手で翻弄した。(C)新日本プロレス

 9月18日、新日本プロレスは、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)で最強戦士決定戦『G1クライマックス31』Aブロック開幕戦を開催した。第2試合の公式戦では、前人未到の『G1』3連覇を目指す飯伏幸太が、バレットクラブ・ハウス・オブ・トーチャーの高橋裕二郎と対戦した。

 飯伏にとっては手の内を知る相手だ。バレットクラブ時代に「ゴールデン・ラヴァーズ」を再結成した際、相棒のケニー・オメガが不在の時には、裕二郎とも組んでいたからである。

 元相棒との一戦は、竹刀攻撃などバレットクラブらしいラフファイトを仕掛ける難敵を飯伏が正攻法で圧倒する。だが、裕二郎もやられてばかりではなかった。相手の必殺技である「カミゴェ」を凌くと、待ってましたとばかり、渾身のローブローからピンプジュースを炸裂した。

 ここで一気に畳みかけた裕二郎は、この日が初公開となったBIG JUICEも飯伏にお見舞い。非情にもレフェリーはカウントを3つ叩き、試合はまさか、まさかの決着を見た。思わぬ黒星スタートとなった飯伏は、完全にバレットクラブのアウトローなファイトスタイルと裕二郎の秘めたる実力にやられた格好だ。

 バックステージで勝者は上機嫌だった。裕二郎は「いいか! この俺がよ!(7.25)東京ドームのメイン飛ばしたヤツに負けるわけねぇだろ! これマジ!」とセコンドのセクシーダンサー、ピーターとともにニヤニヤしながら控室へと消えていった。
 
 一方の飯伏は「ああ…初戦の一番でG1…黒星スタート。僕はかつてのパートナー、高橋裕二郎を全部わかってるつもりだった。ただ、今回はちょっと、ちょっと違う。ちなみに僕自身は万全です。万全だけど……ここから負けない。いやぁ。次、次から、次から」と自分自身に言い聞かせているように吠えた。

 なお、この日は優勝候補の一角と目されている内藤哲也もザック・セイバーJr.に敗れるなど、波乱の開幕戦となっている。

◆新日本プロレス◆
『G1クライマックス31』
2021年9月18日
大阪・エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)
観衆 1963人
▼『G1クライマックス31』Aブロック公式戦(30分1本勝負)
●飯伏幸太【0点】(11分31秒 片エビ固め)高橋裕二郎【2点】○
※BIG JUICE

文●どら増田
 
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