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モータースポーツ

角田裕毅が考える「F1の魅力」とは?「セナのマクラーレンに乗ってみたい」と過去の車への興味も示す

THE DIGEST編集部

2021.09.27

ロシアGPでは17位と思うような結果を得られなかった。(C)Getty Images

ロシアGPでは17位と思うような結果を得られなかった。(C)Getty Images

 今季よりF1にデビューしたスクーデリア・アルファタウリの角田裕毅が、このレースの最高峰の舞台において、どこに驚きを抱いたのか、ルーキーとして何を目標にしているか、そして母国GPに対する思いなどを語っている。

 第15戦ロシア・グランプリの前に行なわれたレッドブルのオンライン・インタビューにマックス・フェルスタッペン、セルジオ・ペレスとともに出席(ピエール・ガスリーは欠席)した角田は、まず今季の目標を訊かれたが、それに答える前に、F1の影響力の大きさに驚いたと明かした(『QUATTRORUOTE』より)。

「それは、SNSのフォロワーの多さと、それによる反応の大きさです。例えば、何か問題が起こって無線でエンジニアや他のドライバーに対して激しい言葉を発した場合、F2までだったらSNSでの人々の反応によって難しい状況を生み出すようなことはありませんでしたが、F1では大きな違いがあることを知りました。これはとてもヘビーなことです」

 正直な気持ちを吐露した彼は、改めて「目標」に言及。「来季に向けて自信を高めるためにも、できるだけ多くの周回を重ねて経験を積むことです。そして、開幕戦バーレーンGPの時のような結果を残すことです。最初、僕は物事を簡単に考えていましたが、今では競争力を得るためには経験が必要だと思います。今後、経験値を高め、チームのコンストラクターズランキング争いで貢献できるようにできるだけ多くポイントを獲得したいです」と語っている。

「ホンダが今季で撤退するにもかかわらず、来季の残留が決定したことは、どれだけあなたに自信を与えたか?」という質問に対して、自身のF1昇格や去就にホンダがどれほど関与しているかは分からないとした上で、「契約延長については心配していなかった」と明かし、また「僕は100%を出しました。幾つかのレースでは完璧と言えるような結果は出せませんでしたが、良い進化は示せたと思います」と自信とプライドを垣間見せた。
 
 続いて、「ハイブリッド以前のF1に乗ったことがあるか?」と訊かれると、「僕が乗ったことがあるのは2018年のもの(トロロッソ)だけで、今とさほど違いはありません。もし機会があるなら、今と全く音が違う古い車に乗ってみたいです。特に興味があるのは、アイルトン・セナが乗っていたマクラーレン。凄いパワーで信じられないような車だったと思います」と明かしている。

 また、中止となった日本GPもやはり話題に挙がり、「とても残念です。母国のファンの前でレースをする準備ができていましたから。そして、家に帰り、日本食を食べることも……。来年こそは鈴鹿で走れることを願っています。でも、全ては状況次第であり、安全が最優先となります」と、失望と今後への希望を語った。

 最後に「F1の魅力」を問われると、「スピード、そしてF2よりはるかに難しい車をコントロールすることです。車の限界を見つけ、F1マシンをコントロールし続けることは本当に難しく、そしてチャレンジングなことです」と回答。今まさに、集中して取り組んでいることを挙げている。

構成●THE DIGEST編集部

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