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「彼は後退している」苦戦を強いられたロシアGPでの角田裕毅に専門メディアは軒並み最低採点&酷評

THE DIGEST編集部

2021.09.28

決勝ではまったく振るわなかった角田。専門メディアの評価も辛口だ。(C)Getty Images

 先週末に行なわれたF1第15戦ロシア・グランプリで、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は17位で決勝レースを終えている。

 フリー走行ではグリップ不足に苦しみ、予選ではQ2進出で満足感を得られたものの、決勝では「1周目はコースに留まるのも大変だった」というほどの車のバランスの悪さによって見せ場を作ることもできず、さらに終盤にはソフトタイヤに履き替えた直後に雨で再度ピットインを強いられるなど、ツキにも見放される形となり、後半戦初のポイント獲得はならなかった。

 レース後は「リセットしてパフォーマンスのベースラインを確認する必要がある」と語ったルーキーに対し、海外の専門メディアは軒並み低評価。10点満点での採点方式を導入しているサイトでは、ドライバー20人中で最低、もしくは最低タイとするところが多かった。最も低い点数をつけたのは『THE RACE』で「2.5」。こちらは単独最低であり、寸評も以下の通り、ネガティブな内容となった。
 
「予選ではQ2進出のために堅実な仕事を果たし、問題を抱えた同僚ピエール・ガスリーとのタイム差もわずかだった。しかし、日曜日は長く厳しいものとなった。終盤、チームがソフトタイヤへのチェンジという決定を下さなければ、彼のレースは台無しとはならず、少しは救われたかもしれない。結果はニキータ・マゼピンだけを抑えての17位。角田の進歩は停滞しているように見え、これは懸念すべきことである」

『planetf1』は「4」で、こちらも単独最低。「下部カテゴリーで走行経験があり、好成績も挙げているソチが舞台ということで、今回も良いレースができるかと思われたが、そうはならなかった。予選は悪くなかったが、レースでのペースは終始、非常に悪く、さらに幾つかのミスを犯した。スタートで最後尾まで落ち、レースの終盤はウェットコンディションでさらに苦しむこととなった」と厳しく評した。

 同採点(やはり単独最低)の『F1i.com』は、「2022年の残留によってプレッシャーから解放され、開幕戦バーレーンGPのような力強いパフォーマンスを取り戻すことが期待されたが、残念ながら彼は後退してしまっている。12番手でスタートしたレースでは、車のバランスに苦しんですぐに最後尾に落ち、11番手スタートのガスリーには毎週2秒の差をつけられ、追い抜ける可能性はなかった」と、期待外れの結果であると強調している。