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モータースポーツ

トルコGP予選で「飛躍の兆しを見せた」角田裕毅にトスト代表の期待も高まる!「最終的に重要なのはレース結果だ」

THE DIGEST編集部

2021.10.10

ドイツメディアは「驚くべきは、ガスリーよりも角田のパフォーマンスだ」と評した。(C)Getty Images

ドイツメディアは「驚くべきは、ガスリーよりも角田のパフォーマンスだ」と評した。(C)Getty Images

 F1第16戦トルコ・グランプリの予選、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は7戦ぶりのQ3進出を果たしての10番手。決勝は繰り上げで9番手からスタートすることとなった。

 セッションごとに進歩を示している今GPのルーキーは、オーストリア戦以来の予選トップ10返り咲きに「ポジティブな結果」と認める一方で、「もっと上のグリッドでスタートできたはず」と悔しさも隠していないが、アルファタウリ、ホンダ、そしてメディアはこの結果を高く評価。今予選ではチームメイトのピエール・ガスリーが5番手と好位置につけたが、ドイツの『sport.de』は「驚くべきは、ガスリーよりも角田のパフォーマンスだ」と綴っている。

 チーム代表のフランツ・トストも日本人ルーキーに対して満足感を示し、『Sky Sports』に対して「ユウキはトップ10に入ることで、飛躍の兆しを感じさせた。我々はこれを期待していた」と語った。角田はQ1で濡れた路面で滑ってコースアウトしたが、これについても「幸運なことに、そこで何にも接触することなく済んだ。トリッキーなコンディションだったことを考えれば、ドライバーはここでも良い仕事をしたと言わざるを得ない」と、反応はポジティブだった。
 
 アルファタウリは、第13戦オランダGPまでは10チーム中唯一、全戦でのポイント獲得を維持してきたが、過去2戦ではドライバー2人ともに入賞を逃している。アルピーヌ(現在5位でアルファタウリを19ポイント上回る)を逆転して、目標であるコンストラクターズランキング5位を達成するためには今後、ガスリー、角田の両ドライバーがコンスタントにポイントを奪取することが求められる。

 トスト代表も「最終的に重要なのは、レース結果だ。明日は両方の車が入賞することを期待している」と、若きドライバーたちに期待を寄せる。レースのシミュレーションでは、角田がソフトタイヤでのスタートで不利なレース展開が予想されるが、「それは気にしていない。我々にはペースがあり、明日、ドライバーがそれを活かして良い結果を得られることを願っている」と楽観視的な見方を示した。

 今季のF1以来、英国からイタリア・ファエンツァへの移住、トスト代表からの直接のトレーニング、週末を通してのアプローチの変更、そして自宅へのシミュレーター導入など、ルーキーならではの不利な状況をカバーするために、様々な策を講じてきた角田。イスタンブールでは初体験のコースということで、レッドブルのリザーブドライバーであるアレクサンダー・アルボンのアドバイスを受けていることも、明らかにしている(専門メディア『planetf1』より)。

 これらの努力もあってか、今GPの各セッションではポジティブな結果が見られているが、チーム代表が言うように、最も大事である決勝レースでのポイント獲得を果たして、飛躍を遂げることができるか。9番手からスタートする今レースは、今後に向けて、彼にとっても、チームにとっても重要なポイントとなりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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