「勝てた試合だっただけに、正直悔しいですね」
10月23日に昭和電工ドーム大分で行なわれたテストマッチ。世界ランキング3位の強豪オーストラリアに23-32で敗れ、ラグビー日本代表の姫野和樹はテレビのフラッシュインタビューでそう漏らした。
【動画】日本の守備陣を切り裂いたオーストラリア代表の華麗なるトライシーン
ナンバーエイトがそう語るほど、“桜戦士”たちは歴史的な金星に迫っていた。前半に一時は1点差にまで詰め寄った日本は、卓越した守備で応戦。粘りのパフォーマンスを披露したが、地力に勝るワラビーズ(オーストラリア代表の愛称)に及ばなかった。
国際試合で4連勝中のオーストラリアを追い込んだ日本の健闘ぶりには、賛辞の声が相次いでいる。米放送局『FOX Sports』のオーストラリア版は、「ワラビーズは日本の前に一歩後退した」と銘打った記事内で、試合後のデイブ・レニー・ヘッドコーチのコメントを紹介した。
「彼らは強かった。そしてスタッフも素晴らしい。間違いなくティア1(最高カテゴリー)と言っていいチームだ。我々はちょっと乱れ、動きが錆びついていたこともあり、自分たちでイライラしてしまった。スペースに対するプレッシャーのところなどは、もっとやれたはずだ。
これまでも緊張感あるなかでラグビーをやってきたが、今日は課題が残った。我々は自分たちを過大評価していたかもしれない。でも、もっとできたんだ。日本は非常にいい相手だったから、勝てて良かった」
日本を称えるHCと同様に、「彼らはかなり成長していると思う」と続いたのが、オーストラリアの主将マイケル・フーパーだ。
昨季まで日本のトヨタ自動車でプレーした29歳は、「今日の試合だけですべては判断できない」と前置きしたうえで、次のように評した。
「とにかく本当に激しい試合だった。日本は私の見ていなかったところで確実に成長してきていた。今日はそれを思い知らされたよ。彼らが私たちを試す部分もあったし、本当に緊張感があったね。
テンポはチャンピオンシップのニュージーランドに匹敵するクオリティーだったし、ラインアウト、ボールを動かすフィールドプレー、キックとすべてが進化している。自分たちも、もう1フェーズ、2フェーズやれるのではないかと思った部分はあった。もう少し規律を持ってやっていかないといけない」
冒頭のインタビューで姫野は、「勝てた試合を落とした。チームとして勝てなかったところは悔しい思いが強い」と悔恨の念を漏らした。一方でオーストラリアの面々の言葉を聞く限り、世界に確かなインパクトを与えたと言えそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
10月23日に昭和電工ドーム大分で行なわれたテストマッチ。世界ランキング3位の強豪オーストラリアに23-32で敗れ、ラグビー日本代表の姫野和樹はテレビのフラッシュインタビューでそう漏らした。
【動画】日本の守備陣を切り裂いたオーストラリア代表の華麗なるトライシーン
ナンバーエイトがそう語るほど、“桜戦士”たちは歴史的な金星に迫っていた。前半に一時は1点差にまで詰め寄った日本は、卓越した守備で応戦。粘りのパフォーマンスを披露したが、地力に勝るワラビーズ(オーストラリア代表の愛称)に及ばなかった。
国際試合で4連勝中のオーストラリアを追い込んだ日本の健闘ぶりには、賛辞の声が相次いでいる。米放送局『FOX Sports』のオーストラリア版は、「ワラビーズは日本の前に一歩後退した」と銘打った記事内で、試合後のデイブ・レニー・ヘッドコーチのコメントを紹介した。
「彼らは強かった。そしてスタッフも素晴らしい。間違いなくティア1(最高カテゴリー)と言っていいチームだ。我々はちょっと乱れ、動きが錆びついていたこともあり、自分たちでイライラしてしまった。スペースに対するプレッシャーのところなどは、もっとやれたはずだ。
これまでも緊張感あるなかでラグビーをやってきたが、今日は課題が残った。我々は自分たちを過大評価していたかもしれない。でも、もっとできたんだ。日本は非常にいい相手だったから、勝てて良かった」
日本を称えるHCと同様に、「彼らはかなり成長していると思う」と続いたのが、オーストラリアの主将マイケル・フーパーだ。
昨季まで日本のトヨタ自動車でプレーした29歳は、「今日の試合だけですべては判断できない」と前置きしたうえで、次のように評した。
「とにかく本当に激しい試合だった。日本は私の見ていなかったところで確実に成長してきていた。今日はそれを思い知らされたよ。彼らが私たちを試す部分もあったし、本当に緊張感があったね。
テンポはチャンピオンシップのニュージーランドに匹敵するクオリティーだったし、ラインアウト、ボールを動かすフィールドプレー、キックとすべてが進化している。自分たちも、もう1フェーズ、2フェーズやれるのではないかと思った部分はあった。もう少し規律を持ってやっていかないといけない」
冒頭のインタビューで姫野は、「勝てた試合を落とした。チームとして勝てなかったところは悔しい思いが強い」と悔恨の念を漏らした。一方でオーストラリアの面々の言葉を聞く限り、世界に確かなインパクトを与えたと言えそうだ。
構成●THE DIGEST編集部