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「本気の復讐のようだった」“五輪王者”橋本大輝を僅差で上回った中国の新鋭を欧州メディアが賛辞!「信じられない」

THE DIGEST編集部

2021.10.26

両者一歩も譲らない激しい争いも、僅かに張(右)が橋本(左)を上回った。(C)Getty Images

両者一歩も譲らない激しい争いも、僅かに張(右)が橋本(左)を上回った。(C)Getty Images

 中国の体操界に新星が誕生した。

 10月24日、福岡で1週間にわたって開催された世界選手権が閉幕。東京五輪の個人総合で最年少金メダリストとなった日本のエース橋本大輝は、今大会でも金メダルが有力視されたが、中国の張博恒に0.017点の僅差で敗れ、銀メダルに終わった。

 6種目の合計点で競う個人総合。橋本は2種目目あん馬でバランスを崩し落下するも、苦手のつり輪では予選を上回る点数をマーク。さらに跳馬、平行棒も安定したパフォーマンスを披露した。

 そして最終種目の鉄棒を前にトップの張とは、0.350点差の2位につけていた20歳の五輪王者は、会心のパフォーマンスで全体トップの15.133点を叩き出すも、僅かに及ばなかった。

 大会後に話題となっているのは、金メダルを手にした張だ。今大会は五輪メンバー外で臨んだ中国にあって五輪チャンピオンを倒した21歳の逸材に欧州メディアが驚きを隠さない。フランスの老舗紙『Lequipe』は、「7月上旬のオリンピック選考会で優勝したのにもかかわらず、選考漏れした男の本気の復讐のようだった」と報道。経験が浅さを理由に五輪代表として張を選出しなかった中国を「インスピレーションを生み、闘争心を燃やすことが出来る」と称えた。
 
 また、熾烈な優勝争いの様子を速報していた伊メディア『OA Sport』は、「信じられない! 0.017点差とは! ダイキ・ハシモトは鉄棒で15.133点を実行するも、僅かに抜くことが出来なかった」と大々的に伝えた。

 東京五輪では代表落ちを経験するも、そこから世界チャンピオンの称号を手にした張。3年後のパリ五輪での熾烈な争いが楽しみなる存在だ。

構成●THE DIGEST編集部
 

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