10月31日、DDTプロレスが東京ドームで「路上プロレスin東京ドームRETURNS～500万円争奪 DDT TOKYO DOME CUP～」（無観客試合）を開催。動画配信サービス「WRESTLE UNIVERSE」で世界へ配信した。
【動画】ビールの売り子として賞金強奪を画策！赤井沙希の乱闘シーンをチェック

　開催前から注目を集めた同大会には「D王 GRAND PRIX 2021 Ⅱ」（11月3日、東京・大田区総合体育館）で実行委員長を務める小橋建太氏がサプライズで登場。500万円を争奪するガントレットマッチの最終試合の前に、コスチューム姿でグローブを着用してマウンドに立った秋山準と“対戦”した。ふたりを東京ドームで共演させたのは粋な計らいだ。

　秋山を見て、バットを持って現われた小橋氏はバッターボックスに立つと、両雄は鋭い眼光でにらみ合う。そして秋山が投じた２球目だった。ストライクゾーンを大きく逸れたボールはなんと小橋氏の背中の後ろを通る危険な投球に。これにはさすがの鉄人も怒ったのか、猛然と秋山に詰め寄る。

　一触即発の雰囲気が漂うなか、2004年７月10日に東京ドームでGHCヘビー級王座を懸けて対戦している両雄は、小橋氏が「20年前を思い出せ」と言ってからがっちりと握手を交わしことなきを得た。
  　また、イベント中にはDDTの“紅一点”赤井沙希が、なぜか広島東洋カープのユニホームを身にまとったビールの売り子に扮して登場。

　第１戦終了後にビールを賞金で購入したようとした勝俣瞬馬に対し、「200万円になります」と発言。これにごねる勝俣を赤井は顔面蹴りで一閃。さらに第２戦終了後に、ふたたびビール購入をしにきた勝俣に「300万円になります」とふっかけ、なんと500万円の賞金強奪を画策。「ぼったくりだろ！」と怒った勝俣と乱闘に発展したが、これを赤井はキックで撃退した。

　なお、試合は、ガントレットマッチの第１戦から激戦を勝ち上がったサウナカミーナは見事に賞金500万円をゲット。ところが、最後に大オチが待っていた。ここで東京ドームのお偉いさんが登場し、会場使用料の請求書を差し出すと額面はなんと500万円。今林久弥GMはなくなく賞金の使用を決断。全４試合を闘い抜いたサウナカミーナには、１円の賞金も渡らないという悲惨な結末となった。

文●どら増田