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格闘技・プロレス

林下詩美が“赤いベルト”の8度目の防衛に成功!「お前になんか越えさせねぇ」に漂う女王の覇気【スターダム】

どら増田

2021.11.04

葉月(左)を破ってワールド・オブ・スターダムのベルトを保持した詩美(右)。注目の次期挑戦者には舞華が名乗りを上げた。(C)スターダム

葉月(左)を破ってワールド・オブ・スターダムのベルトを保持した詩美(右)。注目の次期挑戦者には舞華が名乗りを上げた。(C)スターダム

 11月3日、ブシロード傘下の女子プロレス団体「スターダム」は、とどろきアリーナでビッグマッチ『KAWASAKI SUPER WARS ~川崎超女大戦~』を開催。メインイベントで行なわれたワールド・オブ・スターダム選手権試合では、チャンピオンの林下詩美に、復帰を果たした葉月が挑戦した。
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 試合は葉月のテクニカルな攻めの前に、詩美が苦しむ場面もあったが、最後は必殺のハイジャック・ボムでカウント3を奪取。王者が8度目の防衛に成功している。

 試合後に赤いベルトを掲げた詩美は、「葉月! お前さ、復帰して1か月でちゃんと仕上げてきてんじゃん。お前の知らない間にスターダムは大きく変わってきたんだ。だから、これからはこの今のスターダムでまたやり合おうよ」と葉月に呼びかける。これに呼応した葉月は「私がいない間にあなた、随分強くなったんですね。今のスターダムのトップ、今の私じゃ簡単に破れなかった。詩美、本当に強い。スターダムのトップで私ときょう試合してくれてありがとう!」と言い放ち、ふたりは笑顔で握手を交わした。

 葉月を退けた詩美は「次の防衛戦、11月27日、スターダム初進出の代々木。防衛戦、そこでやりたいと思ってます。舞華! 出てこいよ!」と呼び込む。大胆な逆指名を受けた舞華はリングインするやいなや、「ちょっと待ちくたびれたよ。復帰戦早々の相手に、ちょっと手こずり過ぎなんじゃない?」と挑発。さらに11月27日、私はお前を超え、そしてその赤いベルトを渡しの腰に巻く。完全決着にしよう」とライバルの詩美に完全決着を提案した。

 舞華の挑戦を「私にはな、両国で朱里が待ってんだよ。お前になんか越えさせねぇし、この赤いベルトも譲る気ねぇよ」と真向から受け取った。そんな詩美はバックステージで「ちょっと前までは『アンタ出来んの?』『やる気あんの?』って心配だったけど、葉月はあの頃のスピード、ガツガツさ、やる気、何も変わってなかった」と、まずは葉月戦を振り返った。

「あの頃の、私の知ってる葉月さんのままだった。今と違うのは、赤いチャンピオン、スターダムの最高峰がこの林下詩美だってこと。これからはこの時代の、今のスターダムで葉月とどんどんやり合っていけたらなと思います。

 正直、こうしてリングで手合わせするまでは『赤いベルト戦をやってもいいよ』と承諾したのをちょっと後悔してたくらいまだまだ足りない部分多かったんじゃないかと思うけど、実際に試合してみて、あの人なら挑戦できる権利あると思うし、誰よりも野心が見えました」
 
 一方で舞華については、「初めて試合をしたのは、私が他団体でやったフューチャー戦。あの頃の私は舞華に背中を向けてずっと前を歩いていた。でも今はすぐそこ、追い越されそうな位置に舞華がいる」と語り、次のように続けた。

「1度舞華からは赤いベルト防衛してるけど、そのあと5 STAR GPで負けてしまってるし、私の数少ない胸を張ってライバルだと言える相手なので、次も防衛戦も、朱里と両国でやるという約束を守るためにも、舞華に私が完全に勝って完全決着つけたいと思います」

 すでに12.29両国国技館大会での朱里戦を見据えている詩美。「お前になんか越えさせねぇ」とすごんだ言葉には、舞華とのタイトルマッチもなんなく終わらせてしまいそうな覇気が漂っている。

◆スターダム◆
『KAWASAKI SUPER WARS ~川崎超女大戦~』
2021年11月3日
神奈川・川崎市とどろきアリーナ
観衆 906人
▼ワールド・オブ・スターダム選手権試合(30分1本勝負)
<王者>○林下詩美(25分24秒 エビ固め)葉月●<挑戦者>
※ハイジャック・ボム
※詩美が8度目の防衛に成功。

文●どら増田
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