ラグビー

「特別な記念品だ」日本刀のプレゼントにアイルランド司令塔が感激!「息子からは遠ざけておくよ」

THE DIGEST編集部

2021.11.08

スタンドオフで出場したアイルランドのジョニー・セクストン。節目の試合を大勝で飾った。 (C) Getty Images

 激しい攻防が繰り広げられた"戦場"に、和やかな空気が流れた。

 現地11月6日、ダブリン・アビバスタジアムで行なわれたラグビー日本代表とアイルランド代表とのテストマッチ。この試合で、アイルランド代表SOジョニー・セクストンが通算100キャップを達成した。
 
 節目の試合を終え、グラウンドでのインタビューを受けたセクストンに近づいたのは、日本代表主将のピーター・ラブスカフニ。左手に携えた日本刀を、次のように言葉をかけながら手渡した。
 
「あなたは長い間、ラグビーの素晴らしいアンバサダーであり、国を代表して100キャップを達成したのは特別なことです。私たちはあなたにこれを贈ります」
 
 2人は笑顔で言葉を交わし、固く握手。スタジアムは大歓声に包まれた。
 
 セクストンは試合後、アンディ・ファレルHCとともに記者会見に登場。日本刀について「彼は息子に渡すんだろう」と話す指揮官に対し、「ルカ(息子)からは遠ざけておくよ。それで妹たちを叩いてしまうかもしれないから」とユーモア交じりで応じた。
 
 同時に、日本代表に対しては「これを誇りに思う」と感謝を表明。「このような節目の日に、相手チームから貰った特別な記念品だ。家のどこかに置いて、一番の宝物にする」とかみしめていた。
 
 試合においてもダメ押しのトライを挙げ、60-5の快勝に貢献したセクストン。この日は、世界を代表する司令塔にとって忘れられない一日になったことだろう。

構成●THE DIGEST編集部