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バレーボール

「極上の一打」石川祐希、イタリア通算1500得点を達成!攻守の活躍に現地解説者は「まさにお手本」と称賛

THE DIGEST編集部

2021.11.22

18得点の石川の活躍もあり、2試合ぶりに勝利を掴んだミラノ。(C)Lega Pallavolo Serie A

18得点の石川の活躍もあり、2試合ぶりに勝利を掴んだミラノ。(C)Lega Pallavolo Serie A

 現地時間11月21日、バレーボールのイタリアリーグ セリエA2021-22レギュラーシーズン第7節が行なわれ、男子日本代表の石川祐希が所属するアリアンツ・パワーバレー・ミラノがホームでヴェローナ・バレーと対戦。セットカウント3-1(24-26、25-22、25-20、25-18)で2試合ぶりとなる勝利を収めた。

 強豪勢、首位クチーネ ルーベ・チヴィタノーヴァと3位シル・セーフティ・ペルージャとの2連戦を黒星で終えたミラノ。連敗ストップを狙うこの試合でイタリア通算160試合目を迎えた石川を先発で起用した。

 レセプションからのフェイント攻撃で試合最初の得点を挙げた石川は、序盤にレフトからブロックを外してクロスを叩き込むと、守備でも見せる。セッターのパオロ・ポッロ(U21イタリア代表)がダイビングで繋いだボールを、ジャンプしながらオーバーハンドで返球すると、これが相手コート奥ライン際に落ちてイン。終始1点を争う展開の中、ミラノは終盤の大事な場面でサーブミスが続くなどして1セット目を落とした。

 第2セット、石川は接戦となった序盤にアタックがラインを割ってしまうが、直後にエースで挽回。さらに安定したレセプションや絶妙なディグで追加点を引き出すと、自らも得意のレフト攻撃を連続で決める。以降、順調に得点を重ねたミラノがセットを奪取した。

 冴えを見せたブロックで終盤にヴェローナを突き放して第3セットを連取したミラノは、勝負を決めたい第4セットで石川が躍動する。レフトから切れ抜群のクロス、ブロックアウトやスペースを狙う攻撃に加え、ブロックでも得点。守備でも見せ場を作って流れを引き寄せる。中盤から徐々にリードを広げたミラノは、東京五輪金メダリストのフランス代表ジャン・パトリーのエースでマッチポイントをものにして勝点「3」を手にした。
 
 開幕からやや低調だった石川だが、この日は攻守で大活躍。現地の解説者は、高さ、スピード、パワーの3拍子が揃ったパイプ攻撃が決まると、「まさにお手本!!」と喝采。相手コートのスペースを狙いすました瞬時の判断力が光る打球には、「称賛に値する」「極上の一打」と声を上げた。

 なかでも、第4セットのラリー中に最高到達点から落ちながら後方のボールを相手コートに沈めた高難度な得点シーンでは、「イリュージョン!!」と何度も繰り返して大興奮。らしさを取り戻した日本代表キャプテンのパフォーマンスを目の当たりにして、「イシカワを使いこなせるようになることがミラノ躍進のカギ」と若き司令塔ポッロへエールを送った。

 なお、石川はこの日、今シーズン最多の18得点(アタック16、ブロック1、エース1)を記録すると同時に、日本人選手として初のイタリア通算1500得点(1504得点)を達成した。

 ミッドウィーク開催となる次戦の第8節、ミラノはトップバレー・チステルナとのホーム戦に臨む(日本時間24日午前4時30分開始予定)。

構成●THE DIGEST編集部

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