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バレーボール

「あれを拾えと言うのは無茶」16得点を挙げた石川祐希を現地解説がべた褒め!「相手にとってまさに脅威」

THE DIGEST編集部

2021.11.29

石川はレフトからの痛快なクロスやストレートを叩き込んで勝利に貢献した。(C)Lega Pallavolo Serie A

石川はレフトからの痛快なクロスやストレートを叩き込んで勝利に貢献した。(C)Lega Pallavolo Serie A

 現地時間11月27日、バレーボールのイタリアリーグ セリエA2021-22レギュラーシーズン前半第9節が行なわれ、男子日本代表の石川祐希が所属するアリアンツ・パワーバレー・ミラノがコンサルRCMラヴェンナとアウェーで対戦。セットカウント2-3(24-26、21-25、25-23、25-21、12-15)で接戦を制して勝利を収めた。

 前節でトップバレー・チステルナに敗れ、ここまで3勝5敗と黒星が先行するミラノは、東京五輪の金メダリスト、フランス代表オポジットのジャン・パトリーが筋肉の違和感により大事をとってこの試合を欠場。主砲不在のなか連敗回避が必須のこの試合で、石川を先発で起用した。

 追いかける展開で試合をスタートしたミラノは、石川の2連続エースとパイプ攻撃で逆転に成功して1セット目を先取する。第2セットに入るとラヴェンナが36歳のベテラン、ニールス・クラップウェイク(元オランダ代表)ら攻撃陣の決定力を武器に粘りを見せる。一進一退の終盤に石川のレフトからのクロスでロングラリーを制して流れに乗ったミラノがセットを連取した。

 第3セット序盤にも再びエースが飛び出すなど石川は好調なサーブで相手守備を翻弄し、3連続得点に貢献。さらにダイレクトで返ったボールを瞬時の判断で押し込んでリードを5点差とする。だが、ミラノはやや集中力を欠いたのかミスが出始めると、攻守の精度を上げたラヴェンナに逆転を許してしまいストレート勝ちはならず。

 続く第4セットも今シーズン初の白星を手に入れたいラヴェンナの勢いに序盤から劣勢を強いられてミラノは最大7点のビハインドを負う。石川はレフトからのストレートで相手のセットポイントを阻止するなど奮闘するが、勝敗の行方は第5セットへ。
 
 突入した最終セット、勝ち急ぐラヴェンナとは対照的に、開幕から8試合を終えてフルセットマッチ4戦を経験しているミラノは落ち着いていた。相手優勢の序盤に訪れた重要な場面で、石川が絶妙なディグの後、自ら豪快なバックアタックで同点弾を叩き込む。これで流れを引き寄せたミラノは1点リードで迎えたコートチェンジの後、7連続得点でラヴェンナを突き放して難しい戦いをものにした。

 石川は16得点(アタック13、エース3)を記録。現地で技術解説を務めたパオロ・バディアーリ氏はラヴェンナを終始苦しめたサーブについて、「相手にとってまさに脅威」と高く評価し、レフトからの痛快なクロスやストレートを「脱帽の一言に尽きる」「あれを拾えと言うのは無茶」と称賛した。

 次節は日本時間12月6日午前1時開始予定の第10節。ミラノはキオエネ・パドヴァをホームで迎え撃つ。

構成●THE DIGEST編集部

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