新星カミラ・ワリエワの台頭に元世界女王も驚きを隠せない。

　フィギュアスケート グランプリ（GP）シリーズ第６戦ロシア大会の女子シングルで圧倒的パフォーマンスを披露し優勝を飾った15歳のワリエワ。ショートプログラム（SP）、フリースケーティング（FS）、総合スコアで歴代最高スコアを打ち立てた。

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　アリョーナ・コストルナヤがSPで保持していた85.45点を上回り、さらに約１か月前のGPシリーズ カナダ大会で自身が出したFS180.89点、総合265.08点をも更新した。この驚異の成長ぶりに、2016、17年の世界選手権を制し、平昌五輪では銀メダリストに輝いたエフゲニア・メドベージェワは、「彼女はジャンプ、スピン、プログラム構成などスケートの全てを持ち合わせている」と五輪公式メディア『IOC』のインタビューで語っている。

「彼女を誇りに思う。同じ時代を生きていて嬉しい」と興奮気味に話したメドベージェワは、「ロシアのフィギュアスケート界におけるものでなく、世界的な偉業で信じられない」と目を丸くする。
  　さらに、来年２月に開幕する北京五輪の表彰台争いの可能性についてを問われると、こう答えた。

「出来ると思う。でも私は常に、スケーターに責任を負わせるべきでないと考えてる。彼女はまだ若くて子供だ。彼女は凄いことを成し遂げているけど、感情がある人間であることを忘れないでほしい」

　16歳で世界女王の座を射止めたメドベージェワならではの懸念を示したのだ。とはいえ、驚きのスピードで成長を続けるワリエワには、五輪金メダルを期待せざるを得ない。12月９日に大阪で開幕するGPファイナルでは、どの様なパフォーマンスを見せてくれるだろうか。その演技に注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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