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“驚異的な身体能力”のワリエワが男子優勝者を上回る高得点を記録!「男子と勝負したいか」の問いに本人の回答は?

THE DIGEST編集部

2021.12.01

今季シニアデビューした15歳のワリエワが次々と好演技を見せる。(C)Getty Images

今季シニアデビューした15歳のワリエワが次々と好演技を見せる。(C)Getty Images

 フィギュアスケート グランプリ(GP)シリーズ第6戦ロシア大会女子シングルで15歳のカミラ・ワリエワが、ショートプログラム(SP)、フリースケーティング(FS)、総合スコアで歴代最高スコアを樹立し、優勝を飾った。

【動画】ワリエワ、圧巻の4回転サルコーを披露! 両手上げで高難度ジャンプを難なく着氷!

 FSは、まさに圧巻の演技だった。冒頭の4回転サルコーを皮切りに、トリプルアクセル、両手上げの4回転+3回転トゥループ、3回転ループを着氷。後半は4回転トゥループ+オイラー+2回転サルコー、3回転フリップ+トゥループ、3回転ルッツを成功させ、さらにスピン、ステップともにレベル4を獲得したのだ。

 新星の台頭に多くのファンや著名人が賛辞を送るなか、1984年の世界選手権で銀メダリストのアンナ・レバンティ氏も彼女の演技を絶賛していると、ロシアメディア『sports.ru』が伝えている。

「まず彼女は、驚異的な体のコントロールが出来ている。片足や開脚姿勢で滑れて、軸足を自由自在に操れる。4回転ジャンプがスムーズに行なえなくても、猫のように空中でコントロールしている。とんでもない身体能力が、素晴らしい作品に仕上げている」
 
 今大会、男子シングルを制したモリス・クヴィティラシヴィリ(ジョージア)の266.33点をも上回ったワリエワ。大会後の会見で「男子と勝負したいか?」と問われた際には、「いいえ、女子のカテゴリーがいい。男子はトリプルアクセルや4回転を行なう。筋肉が多い男性にとって簡単なことだと思う」と不公平が生じると答えた。そのうえでワリエワは、「私たちは別の方法で同じジャンプをする。男女を比較することは出来ない。もちろん得点でも」と回答したという。

 新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の影響で外国人の新規入国を原則停止する日本。12月9日に大阪で開幕予定の『GPファイナイル』は無事に開催されるだろうか。予定通りに行なわれれば、ロシアの新星にも注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

【PHOTO】ワリエワ、トゥルソワら北京五輪を席巻しそうなロシア女子フィギュアスケーターを特集!
 
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