現地時間12月13日、ロシア・スケート連盟は2019年のグランプリ（GP）ファイナル女王のアリョーナ・コストルナヤが手を骨折したため、23日から始まる国内選手権を欠場すると発表した。

【動画】美しい演技！2020ロシア杯の様子をチェック

　今季のコストルナヤはGPシリーズ第２戦カナダ大会でカミラ・ワリエワ、エリザベータ・トゥクタミシェワに次ぐ３位、第５戦フランス大会ではアンナ・シェルバコワに敗れるも、優勝まであと一歩の２位と安定した成績を残していた。

　来年２月に開幕する北京五輪に向け、もう一段階ギアを上げたい矢先にアクシデントだった。ロシア放送局『Match TV』によれば、本人はどんな怪我であったかを聞くも「何も言えない」と返答し、「何を言うことも許されていない」と頑なに答えなかった。
. 　ロシア国内で波紋が広がるなか、2016、17年の世界選手権を制し、平昌五輪では銀メダリストに輝いたエフゲニア・メドベージェワは、「アリョーナの気持ちは分かる。あなたは強いです。復活してくれると信じてる。早く元気になって強くなりましょう！」と激励のメッセージをSNSに書き込んでいる。

　ロシアの五輪代表は同大会と１月の欧州選手権で決まるが、今回の欠場によってコストルナヤが代表に選出される可能性はほぼ消滅した。４回転ジャンプ４種５本を跳ぶアレクサンドラ・トゥルソワは足の怪我でNHK杯を欠場しているが、どこまで復活しているか……。名手揃いの代表争いは激化していきそうだ。

構成●THE DIGEST編集部