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「日本人は理解してくれている」来日記者が“自動販売機”の性能に感激!「今までに使った最高の20ドルだ」【東京五輪】<2021百選>

THE DIGEST編集部

2021.12.16

全国に数多く設置されている自動販売機に、東京五輪の来日記者が感激したことを明かしている。(C)Getty Images

 2021年のスポーツ界における印象的なシーンを『THE DIGEST』のヒット記事で振り返る当企画。今回クローズアップするのは、東京五輪の開催期間中に舞台裏で話題となった日本の自動販売機について。はたして海外記者のハートを射止めたものとは何だったのだか――。

記事初掲載:2021年7月27日

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 来日記者が日本の"あるサービス"に注目を寄せている。

 米老舗スポーツ誌『Sports Illustrated』は7月25日、「"自販機ライフ"」と題した記事を掲載。日本の自動販売機を「食品からTシャツ、ポケモンカードまで、日本文化の礎となっている。パンデミックや五輪開催期間中は、この自販機の重要性がさらに高まるだろう」などと紹介した。

 記事を執筆したのは、同メディアの編集員を務めるグレッグ・ビショップ記者。新型コロナの影響で「動きがかなり制限されている」という今大会だが、その"舞台裏"の醍醐味として「自動販売機」をピックアップし、「日本人は私を理解してくれている」と感激した様子だ。

 開会式前日にメインプレスセンターの東ホールを訪れたというビショップ氏だが、このとき「自販機の上部に設置されたビデオスクリーン」に心を惹きつけられたという。そこには、五輪の公式マスコットが動き回る映像が映し出されていたようで、「夢中で見入ってしまった」と感想を記した。
 
 さらに「自分の後ろに行列ができていることに気づかなかった」とビショップ氏は続けると、「何かを買いたいという衝動に駆られた」といい、自販機のラインナップで一番安かった「白河だるま」を購入。この商品をかなり気に入ったようで「今まで使った中で最高の20ドルだ」と唸った。

 また、屋内外を問わず置いてあることにも感激している様子で「基本的に何でも売っている。文字通り、何でも売っているのだ」と強調。その中には「食べ物だけなく、プラスチック製のカブトムシ、アロマキャンドル、鉄道模型、Tシャツなどが売られていることもあった」と豊富な品ぞろえを絶賛した。

 そして「中身がわからないように白い紙で包まれた箱だけを販売する、いわゆる『ミステリーマシン』もあった」などと興奮気味にレポートした同記者は、その後も"自販機ライフ"を楽しんだようで、最後は「今は決意している。これを満喫するためにも、また戻ってくる必要があるのだ」と記事を締めくくっている。

 各競技が盛り上がりを見せている一方で、海外記者を中心に注目を集める日本のさりげない日常。その話題は今後も続いていきそうだ。

構成●THE DIGEST編集部