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モータースポーツ

角田裕毅のF1デビューイヤーは何点?英メディアが採点と寸評で評価「ルーキーの中では明らかに最高だったが」

THE DIGEST編集部

2021.12.17

最終戦で4位入賞を果たした角田。紆余曲折のデビューシーズンを、良い形で終えた。(C)Getty Images

最終戦で4位入賞を果たした角田。紆余曲折のデビューシーズンを、良い形で終えた。(C)Getty Images

 F1ルーキーイヤーの最終戦となるアブダビ・グランプリでベストリザルトとなる4位入賞を果たしたアルファタウリの角田裕毅。全セッションで好パフォーマンスを発揮しての好結果には、多くの賛辞が寄せられた。

 F1公式サイト『F1.com』も6人の審査員によるグランプリごとの各ドライバーへの評価を10点満点の採点で示す「パワーランキング」のアブダビGP版を発表。「9.7」のルイス・ハミルトン(メルセデス)、「9.5」のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)というチャンピオンシップの行方を決する熾烈なバトルを演じたトップ2人に次いで、日本人ルーキーは「9.2」という3番目に高い数字を与えられ、以下のように寸評が綴られている。

「このレースは、彼のF1キャリアにおけるベストパフォーマンスではないだろうか? この日本人ルーキーは、日曜日のレースで素晴らしい4位という結果を残し、実績ある他のドライバーたちをはるかに上回った。予選でメルセデス、レッドブル、フェラーリ勢とマクラーレンのランド・ノリスに次ぐ8番手につけたツノダは、オープニングラップから順位を上げ、セーフティカー解除後のファイナルラップでも追い抜きを披露。シーズン最後のレースで、今季最高の結果を出した」
 
 これほどの称賛を受けるほどの、結果と内容が伴った、まさに集大成とも言えるレースでデビューイヤーを締めくくった角田。では、このF1での1年間については、どう評価されているのかが興味深いところだが、英国のF1ビジネス&ライフスタイルマガジン『Paddock Magazine』が、10点満点の採点と寸評で構成した20人+代役1人の全ドライバーの「通信簿」を公開。採点は以下のようになっている。

10点:フェルスタッペン、ハミルトン
9点:ペレス
8点:ボッタス、アロンソ、オコン、ガスリー、ラッセル
7点:ルクレール、サインツ、ノリス、ヴェッテル、ライコネン
6点:リカルド、角田、ストロール
5点:ラティフィ、ジョビナッツィ
4点:シューマッハー
3点:マゼピン、クビツァ

 ドライバーズランキング(14位)と同等の評価となった角田。寸評でも以下の通り、ポジティブな点とネガティブな点の両方が挙げられている。

「ユウキは今季のルーキー3人の中では明らかに最高だったが、才能の全てを示すことはできなかった。デビュー戦バーレーンGPでの9位入賞は素晴らしかったが、以降はチームとの間に緊張と不安を生み出し、無線での罵声なども話題にもなった。ハンガリーで6位、アブダビでは見事な4位フィニッシュという好結果を残したが、チームメイトのピエール・ガスリーと比べると、予選、レースの両方で多くの苦労を味わった。多くの人々が、ユウキに対しては来季の大幅な改善を期待している」

 全てが初体験というルーキーとしての不利点を抱えながらも、アルファタウリという高いポテンシャルを秘めた車を与えられたがゆえにいきなり結果を求められ、そしてトップドライバーのひとりに数えられるチームメイトが比較対象となるという、非常に過酷な状況で苦しんできた角田だが、シーズン終盤は明らかな成長ぶりを示した。経験と自信を得て臨む来季こそ、真の評価を下されることになるだろう。

構成●THE DIGEST編集部

【関連動画】自己最高の4位フィニッシュを飾った角田裕毅のオンボードカメラ映像

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