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史上初“超大技”成功の平野歩夢に海外メディアも驚き!「五輪の金メダルレースへ向けて大博打を打った」

THE DIGEST編集部

2021.12.20

東京五輪のスケートボードでは予選敗退を喫した平野が、スノーボードでは史上初の技を成功させた。(C)Getty Images

 現地時間12月19日、米コロラド州で『Dew Tour』スノーボードのハーフパイプが行なわれ、五輪2大会連続銀メダルの平野歩夢(TOKIOインカラミ)が超大技「トリプルコーク1440」を史上初めて公式戦で決めた。

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 東京五輪ではスケートボード男子パークで出場も予選14位で姿を消した23歳。約半年後に開催される北京冬季五輪へ向け再シフトした彼は、今月11日のW杯開幕戦で4位に入る安定感を披露し、着々と状態を上げてきている。

 今大会の予選1位通過した平野は、決勝の1回目で86.75点をマーク。しかし2回目は転倒で得点を伸ばせずラストの試技へと向かった。勝負の3回目は最初のトリックで斜め軸に縦3回転、横4回転する「トリプルコーク1440」を繰り出し、見事クリア。だが次のトリックで転倒し、結果は5位となった。
 
 この大技の披露に世界中のメディアは驚きを隠せないようだ。現地メディア『The Aspen Times』は、「北京五輪の金メダルレースへ向けて大博打を打った」と記したうえで、「アユム・ヒラノは5位だったが順位はほとんど関係ない。彼は難しく危険でこれまで考えられなかったトリプルコークを大会で決めた最初の人になった」と報じた。

 他の日本選手らも同技には練習では取り組んでおり、同メディアは「誰かが同技を着地するかしないかで、2月11日に北京の山での金メダル獲得が決まる」と五輪の勝敗の鍵を握る技と明言した。

 米放送局『NBC Sports』によれば、「五輪3勝王者のショーン・ホワイトも2012、13年に同技の習得を試みた。試合では一度も実行していない」と伝えている。

 来年2月の北京五輪へ向けて、徐々に調子を上げていく選手たち。今回、平野が決めた大技を含め、さらに目を疑うようなトリックを見られるだろうか。今後の試合にも注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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